この数日間、Giga Dualをどうするか考えながら眠りにつく日々が続いていた私ですが、「なえなえ」の気分が「燃え燃え」に戻ってきました.よーし、やったるでー.で、何から始めるべきか.
Giga DualをCubeに「内蔵」する上でどうしても一番最初に考えなければならないことがあります.「内蔵」する以上、機構的にどうやって組み込むのか.Giga Dualは当然、標準のヒートプレートには搭載できません.
で、たのみの綱のspiricaのイシダさんに「spiricaの拡張ヒートプレート」がGiga Dualに使えるかどうか聞いてみたところ、「使えません.お気持ちはお察ししますが」という回答.まあ、形のある商品を売っている会社としては、「切断すれば使えます」とか、「穴を開けてネジでも切れば使えます」とかいうのは、「使えない」という部類に入りますから、責任のある当然の回答だと思います(私は顧客からの電話相談で、「私がプログラムすれば出来ますが、お客さんのレベルでは絶対出来ません」とか、「やれば出来るかもしれませんが、やってみないとわかりません」なんていう無責任な回答をすることがあったりします).
さあそこで引き下がっては面白くも何ともないので、切断でも切削でも何でもやってやろうじゃないの、という気概で「拡張ヒートプレート」に挑むことにしました.
まずは、CPU基板上のファンのコネクタを外します.モールド部分をニッパで外して、電極をむき出しにします.
半田で暖めてラジオペンチで引っこ抜けば簡単に取れます.
とりあえずヒートプレートを基板に借り止めして、干渉する部分を確認します.
ヒートプレートのコイルを逃げる部分の切り欠きが足りないため、2mmほどコイルとぶつかります.
基板上部一帯は激しく干渉しています.ほとんどの部品がヒートプレートの下敷きになっています.
様子を確認するため、ヒートプレートを外す前に、境界に黒いビニールテープを貼っておきます.
ヒートプレートを外した状態です.コンデンサとかディップスイッチとか、たくさんの部品があります.
一番出っ張っているコンデンサで、約5mmです.
コイルの干渉部分はちょっと余裕を見て2.5mmほど削ることにします.けがき線の部分が削る所です.
ヒートプレート上部は、これも余裕を見て、約7mmのところにけがき線を入れました.しかし、前回の「拡張ヒートシンクプレートの作成挫折」で、アルミ切断のつらさは身にしみています.ヒートプレート、本当に切断できるのでしょうか.
切ってやったぜ「拡張ヒートプレート」.アルミ切断は無酸素運動なのか、私の腕は15秒ごとに悲鳴を上げ、そのたびに3分間の休息が必要でした.15秒と3分って、ボクシングみたいです.
コイル干渉部分を切削するために回転ヤスリを買ってきたのですが、いつものことながら、いなかのホームセンターなので、ろくなものを売っちゃいない.2.5mm削れればいいのに、一番細いのでφ10.でかすぎる.
「E-ValueトリマEWT-400」で切削しました.ものすごい回転音とパワーに、はっきり言ってちょっとビビリます.これで¥2980なんだからたいしたものです.ビビリながら切削したので、汚らしい切削痕が残ってしまいました.
CPU基板を裏面からサポートする金具も利用することにします.これで、CPUをより確実にヒートプレートに密着できます.取り付けネジはM3.M3のタップなんてあったかなー、と思いながらドリル箱を探すと、ちゃんとタップと下穴用の2.5mmドリルが出てきました.なんでこんなもん持っているんだろう.だいたい、何に使ったんだろうか.
サポート金具の裏面はこんな感じです.穴は貫通しておらず、プレスで固定されています.
で、まず、穴を貫通させます.
穴が貫通しました.センターが微妙にずれていますが、まあ気にしないことにしましょう.
金具を基板に取り付けて、基板から出ている部分にマジックでしるしを付けます.
マジックのしるしのところでネジ穴を切断します.
これをまた基板とヒートプレートに仮止めします.
何か非常に危険なことをしているように見えますが、サポート金具を貫通して、ヒートプレートにちょっとしるしを付けているだけです.
これがちょっと付けたしるしです.ここにM3のネジを通すために3.2mmの穴を開けるのですが、かなりきわどいです.ハンドドリルで大丈夫かな.
何とか大丈夫でしたが、本当にギリギリでした.
皿ネジの頭を入れるために6mmのドリルで少しえぐってあるのですが、側面までえぐれています.
そして最後に、サポート金具の貫通穴にM3のタップをたてていきます.これで加工作業は全て終了です.
さて、全てのものがそろいました.あとは組み立てるだけ.
コメント