Appleの決算発表.
純利益が前年同期比の5.2倍、iPodの販売台数は同じく前年同期比で7.2倍らしい.
去年の7倍も売れているのか.
SONYが追い上げているというもっぱらの噂だったけど、しばらくはiPod人気はおさまりそうにもない.
ところで、そんなに売れているiPod、わたしゃ町中で見かけたことはないんだけど、という話をしていたら、「いや、うちの会社の中でもiPod shuffleを首から下げてうろうろしている人がおったで」と言われた.
私の会社は、いうまでもなく、休憩時間以外は音楽を聴くことなど絶対禁止である.
業務中の私用携帯電話の携行すら禁止である(職務上必要であれば、会社の携帯電話を持たされる).
にもかかわらず、首から下げていたということは、明らかに、見せたいのである.
「私はiPod shuffleを持っていますよ〜」と見せたいのである.
そんなに格好いいか?
本家のアメリカでは、iPodをねらった強盗や恐喝などが相次いでいるらしい.ほとんどの場合、転売などはせずに、自分で使うとか.
昔は「ドラクエ」の発売日に、ソフトを脅し取られるという事件が続発した時期があり、社会問題にまでなった.
アメリカでは社会現象を通り越して、社会問題まで引き起こしかねないこの人気の圧力を、Appleはどの方向に導くのか.
ユーザが望む機能を何でもかんでも詰め込んでいって、どこかの会社の製品のように、無惨なまでに醜いユーザインターフェイスとなってしまっては、そのうち市場が離れていくのは目に見えている.
かといって、新しい機能を入れずに打ち止め、ということでは、これもまた他社製品との競争に勝つことは出来ない.
今後の舵取りは、これまで以上に難しい選択を迫られることになる.
これからが、AppleのAppleらしさの見せ所ではないか.
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