私は仕事柄、他人様の職場に呼ばれることがあります.特に工場の中に行くことが多い.
おっちゃんが一人でやっているような工場もあれば、従業員が何千人もいるような工場もあります.
日本中にはいろいろな工場があって、いろいろな人が、いろいろなものを作っているんだなぁ、と思うわけであります.
ところが、そんな工場の中でも最も「スゴイ」と思われる工場のことを、以前テレビでやっていました.
なんと、基本的に働いているのは女子高生だけ、という工場です.
紡績会社の工場なのですが、365日24時間3交代制で、夜勤以外は女子高生だけが働いているのです.
もちろん監督の方や管理職の方は別でしょうけれど、作業者は女子高生だけです.
すすけて野暮ったい工場の外観からはとても想像できないような、まさに「秘密の花園」のような工場です.
朝から働く子は、仕事が終わってから定時制高校に通い、普通科高校に通う子は、学校が終わってから夜まで働くと.
しかも彼女たちは、会社の敷地内の女子寮に寝泊まりしているのです.
会社から学校の制服を着て、高校に通っているのです.
故郷から集団就職でその工場に来て、働きながら自分の学費もかせいで生活をし、勉強もするのです.
高校卒業と同時に工場も退職をして、自立をするのだそうです.
こういうのを何と表現したらいいのかよくわかりませんが、う〜ん、立派です.
彼女たちがそういう表現を好むかどうかはわかりませんが、私のように、のほほんと高校時代を過ごしてきたものから見れば、立派としか言いようがありません.
しかし、そういう工場にも1度くらいは行ってみたいですね.
別に何かしたいとかそういうのではなくって、日常とは違った世界の雰囲気をちょっとだけ体験してみたいだけです.
ちなみに、彼女たちは仕事中の私語は厳禁ですから、工場に入っても、彼女たちとお話しをすることは出来ません.
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