昨日の書き込みで、「市販のDVDをコピーするのは違法です」というコメントをいただきました.たしかに、コピーされたくないからコピーガードするわけで、それを破ってコピーするのは違法ですね.規則は規則ですから、守らなければなりません.
でも、「その規則ちょっとおかしいのとちゃうの?」とも言いたいです.まあ、決まったことですからしかたがないんですが.
ところでApple、そういう規則があることは十分承知の上で、ビデオ再生機能のあるiPodを打ち出しました.さて、Appleは何を狙っているのでしょうか.
AppleのホームページでiPodで出来る、と言われているビデオ機能を使ったコンテンツは次のようなものです.
ミュージックビデオ … 私は全然知らない外人さんが歌うビデオには興味がないです.それにコンサートに行くならまだしも、音楽はやっぱり見るものではなく聞くものだと思います.
ホームムービー … 自分の子供の成長記録を持ち歩く気はないです.爺婆に孫の姿を見せるには、VHSのビデオを送るだけで十分事足ります.
ビデオポッドキャスト … これはいけるかも.NHKの朝のニュースなんか無料で配信してくれたら、多分取り込むと思う.朝の連続テレビドラマとか、毎日見たい人って、けっこういると思いますよ.昼休みにこういうのを見るのもいいかも.
ショートアニメーション … 確かにPIXARのアニメは面白かった.でも3分や5分ではちょっと….
こんなことやっているより、マツケンサンバ3のビデオを¥600で売れば良かったのに.多分大ヒットすると思う.
Appleはこれで終わる気はないと思います.何しろバックには強烈なiPod人気という圧力を持っているのですから.
日本のiTMS開始に対する抵抗も、この圧力で押し切ったわけですし、こんどはこの圧力で映像ソフト業界をiPodの渦の中に巻き込んでくれることを大いに期待したいと思います.
NON
一番の狙いはミュージックビデオではないかと思いますね。
ミュージックビデオは基本宣伝材料な訳ですからそれ単体ではお金を得る術を
持たないのが現状です。だから、何本かまとめてVideo Clipsとかいって売っているわけで、
そこで、経費の回収を考えるものだからある程度の金額しか設定出来ず、
回収もままならないのが現状ですから、1本売りでも出来て回収出来る方法として
こういう方法が出てきたのではないかと思います。
もちろん、コンテンツの再利用としてビデオキャストと言うコンテンツがこれから続々と出てくるんじゃないでしょうかね?
maki
確かにコピガードを故意にはずす事は違法なんですけど・・・。
法律では私的複製は認められているわけで、さらにはDVDレコーダー本体にも
私的録音録画補償金が含まれている訳で。
でもコピーガードって??って、思ったり思わなかったり^^;
korukoru2
>NONさん.
なるほど、今はお金が取れないものをコンテンツとして売れば、お金が取れるようになるわけですね.
う〜ん、私は全然思いつかなかったです.
やっぱりお金儲けは頭のいい人しかできないのかもしれません.
>makiさん.
知らないうちにお金取られていたんですね.なんか税金みたいですね.
まあ、お金を取る以上、何らかの根拠があるのでしょうから、取るのはしかたがないとして、取ったお金の使い道を間違わないようにして欲しいですね.
terminal
失礼します。
現在日本では、CSSを解除する事自体には違法性は無いとされています。
http://xtc.bz/article/click2003-10dvd.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89
↑このあたりが参考になると思います。
要約すると、 CSSが含まれるアクセスコントロールは「不正競争防止法」で規定されている。しかし、ここで規定しているのは解除ソフトを提供する事についてで、解除ソフトを使用する事については違法とはしていない。
と言うことの様です。
まぁ、現在の日本の法律ではそうなっているだけで個人がどうするかは自由ですが。。。
ちなみに私は、こういう事についてはやたらめったら制限すべきではないと考えます。
IPODの様なオーディオプレイヤーがここまで普及したのもコピーがある程度容認されたからでしょう。
コピーコントロールは失敗(と自分は認識)してますし。また地上波デジタル放送でも同じ様な問題が議論されています。
少し話題に合わないかと思いましたが、気になったのでコメントしました。 おかしい所などあれば突っ込みをお願いします。
NON
>terminalさん
貴重な情報ありがとうございました。
確かに、昨今DVDをリッピングする指南本が数多く出てるのに規制されないのは
こういう理屈からだったのですね。
以前アメリカでUNIXユーザーが私的視聴のためにCSS解除ソフトdeCSSを作って
公開したら裁判で負けたのは解除ソフトを提供する事が論点になったのでしょうね。
CPRMにしてもまだいろいろと方式変わりそうですものね。