私は以前から、騒音の中で会話する時に、人間の声にだけ集中する能力や、大編成のオーケストラの演奏でも、特定の楽器の旋律だけに集中する能力というのは、人間に特有のもので、多分電子回路では出来ないんだろうなぁ、と思っていました.
ところが、これに近いことが出来る装置が出来たみたいです.
今日のNHKのニュースでやっていたのですが、スピーカから雑音を流しながら、人間がしゃべるのです.当然、人間の声は聞き辛くなるのですが、その装置のスイッチを入れると、人間の声だけが大きくなって、ちゃんと聞き取れるようになるのです.
しかも、装置の大きさはタバコの箱くらいで、電池駆動.透明なケース入りだったのですが、いかにも試作品という感じで、見た感じではワンチップマイコンが入っているくらいのものでした.
いったいどうなっているんだろうか.
ニュースなんで技術的な詳しい解説は無かったのですが、人間の声だけではなく、工場で機械が発する警報音なんかにピントを合わせることも出来るそうです.
ちょっと気になったのは、使っているマイクがステレオマイクであること.人はステレオマイクの正面で喋り、ノイズ源のスピーカはマイクの横方向に置かれていました.
左右のマイクに伝わる音波の位相差から、正面からの音だけを拾うように信号処理しているのであれば、画期的でもなんでもないのですが、どうなんだろうか.
とっても気になります.
hawkeye
ノイズキャンセリングヘッドホンと同じように、ノイズと逆位相の周波数をぶつけてるだけなんじゃないですかね。
BOSEのヘッドホンは試した事がありますが、あれは良かったですよ。
NON
これですね。
http://www.kobelco.co.jp/topics/2005/10/1174814_2911.html
必要な音源と、ノイズをセレクトはどうするんでしょうね?
korukoru2
まさに、上記↑URLのものです.
PDFの資料も見てみましたが、細かいことはわかりませんね.
ただ、複数のマイクを使って、そこに入る信号の違いから、目的の音声を見つけるのは間違いないようです.
そうなると、ノイズ源と音源がマイクに対してずれていれば効果はありますが、ノイズ源と音源が近づくにつれて効果はなくなると思われます.
開発元が「神戸製鋼所 生産システム研究所」ですから、やはり生産現場での警報音の自動検出、といったニーズから産まれたシステムだと思います.