単行本全3巻、amazonで購入して先ほど読み終えたのですが、読んでいてだんだん気分が暗くなってきました.
この本は、Mac大好きでMacにのめり込んでしまった旦那さんと、Macどころかパソコンなんてちっとも理解できないために、旦那さんの態度にストレスをためていって、怒りの発言をする奥さんのやりとりをネタにしています.
このご夫婦の住まいは私と同じ姫路.で、奥さんは浜手の方だそうで、播州弁の迫力が半端じゃないのです.
多分、播州地区以外の方には、この迫力は活字では伝わらないと思います.
私も初めて姫路に来たころは、工場の作業現場で、おっちゃん二人が大声で怒鳴りあっているのを聞いて、「この二人はいつ取っ組み合いのけんかを始めるのか」と、背中に汗をかいてハラハラしたものです.でも、二人は普通に話をしていただけで、ただ工場がちょっとうるさかったので、声が大きかっただけなのです.
ある日の帰りに、ある家で夫婦げんかをしていたのですが、これがすごかった.ヤクザのけんかかと思いましたから.本当に警察に連絡すべきか、携帯電話を片手に、しばらく立ち止まって考えました.
このような迫力のある播州弁で、Mac好きの旦那さんへのストレスを爆発させていますので、同じようにMacにのめり込んでいる私にとっては、奥さんの怒りの発言が、そのまま私の心にグサッと来るのです.
旦那さんが夜遅くに帰宅して、とりあえずMacの電源を入れてから食事をしようとした時に、「アンタは何よりMacが最優先かい」と突っ込まれるのですが、私も、もろにそのパターンです.
Macを付けたまま風呂に入ろうとすると、「無駄な電気でメーターがクルクル回っとるんじゃ.無駄なお金がどんどん落ちていきよるんじゃ」と言われますが、まさしく私もMacつけっぱなしです.
「アンタはいつもMacやホームページのことばかり考えとるけど、Mac無かったら死ぬんか?」.すいません.私もそうですが、Macは無くても多分死にはしません.
「アンタは金食い虫なんじゃ.マッキントッシュとちがってシャッキントッシュじゃ」.ごめんなさい.もう衝動買いはしません.
という感じで、だんだん身につまされる思いがつのっていきます.自分の生活態度を振り返って、もう少しMacを自粛した方がいいかなぁと真剣に考えてしまいます.
最初は単なる笑い話の本として買ったのですが、読み終えてみると、自分の何気ない生活態度や、夫婦間のコミュニケーションの大切さ、さらに、夫婦とはいったいどうあるべきなのか、など、いろいろ考えさせられる本でした.
ただ一点、このご夫婦と違うところは、私の嫁さんもiBookを所有するMac使いだということでしょうか.
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