私は会社経営とか、株とか、全然わからないんですが、この度のライブドア騒動を見るにあたり、「ライブドアって、単なるネット会社だと思っていたけれど、もっと影響力のあるすごい会社だったんだ」と考えが変わりました.
三井住友とか、旧財閥系のグループ会社が一斉に倒産、とかいうことであれば大事件ですが、単にライブドアに強制捜査が入っただけで何でこんなすごいことになるんでしょう.
すごいと思った点その1:民放やNHKでも、トップニュース扱い.
まあこれはマスコミの報道のあり方に問題があるのかもしれませんが、民放もNHKもトップニュースです.ヒューザーの証人喚問も、宮崎被告の死刑確定も、ぶち抜いていました.社会的にとってもすごいインパクトのあるニュースだと、各報道機関が判断したということでしょう.
その2:新聞が号外を発行.
事件性のあるネタに対して新聞が号外をうつというのは結構大変です.「阪神優勝」とかいう号外であれば、あらかじめ記事は作っておけますし、優勝した瞬間の写真を差し替えて印刷するだけで号外が発行出来ますが、事件の号外では、ネタの裏を確実に取って(間違った号外を出したらとんでもないことになるので)それから記事を書いて、編集して、見出しをうって、適当な写真を見つくろって入れて、記事の内容や位置関係を整理して、それから輪転機を回すのですから、大変な作業です.
それを今回やっていますので、これも新聞社の編集局長クラスが、号外が必要だと判断するくらいの大きな事件性のある話題だったということです.
その3:東京証券取引所が取引全面停止.
この理由が結構間抜けなんですが、東証が取り扱える一日の取引数の限度を超えそうになったから、だそうです.
これって外国人、外国の投資家から見たらどうなんでしょうか.出来てから10年やそこらの会社に強制捜査が入った影響で、日本の証券取引の中枢が、機能マヒを起こす可能性があるなんて、ちょっと不思議じゃないのかなぁ、と思います.
ライブドアは関連会社も含めて、昨日一日の株の値下がりで1500億円が吹っ飛んだそうです.会社の話になると、急に価格の概念がマヒしてしまいますが、個人投資家でも、ライブドア株を20万株持っていた方がいらっしゃるそうですね.その方は一日で2000万円吹っ飛んだわけです.これも感覚的につかみにくいですね.
昨日の段階でもし、200万円ライブドアに投資していたとすると、ライブドア株が約3500株になります.それが今日の段階では約173万円になってしまうわけです.一日でPowerMacG5が1台買えるくらいの損害が出るわけですね.こりゃやってられませんよ.
これをきっかけにして、また不景気な時代に逆戻りしないことを祈りたいと思います.
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