「最低の結果」っていうのはねぇ.

オリンピック終了しました.
私はオリンピックにあまり興味がなかったので、ほとんど見ていなかったのですが、フィギュアで金メダル1個だけだったようですね.
しかし、それに対する選手団長のコメントで、「メダルの数としては最低の結果」というのがありました.
この人、何様のつもりでこんな暴言を吐いたのでしょうか.

「100人規模の選手団を送り込んでおいて、メダルの獲得率が非常に低い」、「国民に対して謝罪を」とも.
オリンピックは商売ではありません.
もしオリンピックで金メダル1個あたり10億円くらいの賞金が国に対してもらえるのであれば、目標メダル個数5個に対して1個だけという結果じゃ、ちょっとは謝罪する必要もあろうかとは思います.
メダルの獲得率、いくらの投資に対していくつのメダルがもらえるかという数値も大切でしょう.
でも、オリンピックはスポーツの競技会です.
各種目のアスリートたち、それを支えたスタッフやサポーター、選手の両親や親類縁者、母校の人、出身地の人、今住んでいる地元の人、とってもたくさんの人たちが必死になってやった結果に対して、「最低」という格付けはあんまりじゃないんでしょうか.
「メダルの数の最低は0個じゃ.1個は最低とはちゃう」と、屁理屈なんぞをこねたくもなるようなコメントです.

よく知りませんが、100分の何秒差かで4位だった人もいるらしいじゃないですか.そんな人に対する評価の言葉があってもいいのではないかと思います.
そりゃ、出てはみたけど、からっきしダメだった人もいるでしょうし、成績とは関係ないですが、選手村での素行が悪かった人とかもいたようですね.そういうことは、国の代表として参加していることを考えれば恥ずかしいことかもしれませんが、選手団長たるもの、「みんながんばってくれたが、残念な結果に終わってしまった.団長としての責任を痛感している」くらいのこと言わんとまずいんじゃないですか?

選手はやたら厳しい選考会なんかで、ギリギリの選抜をしているのに、団長なんてどうやって決めたか全然わからないし、団長選びからやり直す方が先じゃないの、なんてことを感じてしまいました.