私の親父殿はiBook G4を持っています.そのiBookが起動しなくなったと電話がありました.起動途中で「リセットしてください」という画面が出てしまうとのことです.こんな症状に彼が対応出来るわけもなく、また、販売店に持ち込んで下手にクリーンインストールでもされたら大事な「孫の写真コレクション」が消えてしまうので、とりあえず宅急便でiBookをこっちに送ってもらいました.それが今日届いたのです.
とりあえず電源を入れてみると、MacOSXのプログレスバーが出る前に画面が半分暗くなって、「リセットしてください」というような意味の文句が5カ国語くらいで表示されます.電話での話では、少し前から、プリンタでの印刷が出来なくなっていたということなので、だんだんOSが壊れてきているようです.
こういうときには思いきってクリーンインストールが一番すっきりするのですが、そうすると、周辺機器のドライバやATOKを元の状態にもどすのが至難の技です.いろいろ考えた末に、「移行アシスタント」をだまくらかして、ひとつ働いてもらうことにしました.
まず、私のCubeにFireWireの外付けハードディスクを接続します.そして「ディスクユーティリティ」で消去しておきます.次にiBookを「ターゲットディスクモード」(Tキー押し)で起動し、これもFireWireでCubeに接続します.この状態で、iBookの内容を「Carbon Copy Cloner」で外付けFireWireディスクに丸ごとコピーします.そして、iBookにMacOSXを新規インストールします.
この後が出来るかどうか不安だったのですが、iBookを再起動後、MacOSXの初期化手続きの最初で、他のMacからデータを移行するよう選択します.そして、ターゲットディスクモードのMac接続待ちの画面が出たら、先ほどiBookの内容をコピーしておいたFireWireハードディスクを接続します.ハードディスクだけでMacのかわりが出来るのかが疑問だったわけです.
結果は万事OKでした.外付けディスクをMacと勘違いしたまま処理はすすみ、全ての内容を移行するよう選択したら、後はコピーが終わるのを待つだけです.
コピー完了後、再起動をかけると、きれいに立ち上がり、iPhotoのライブラリやATOKの状態も、元通り復活していました.
結局「ターゲットディスクモード」というのは、完全に外付けハードディスクと同じ動作をするようで、「私はハードディスクですけど、本当はMacなんですよ」とかいうような情報のやりとりはされていないようです.
また、何かの時に使えそうなので、よ〜く覚えておこう.
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