ノッポさんがしゃべった!

「グラスホッパー物語」見ました.といっても、姫路の塩町にあるショットバー「グラスホッパー」とは何の関係もありません(と言いながら、さりげなく宣伝しているわけでもありませんが、とても良いお店なので、機会があればぜひ一度).
知っている方は知っていると思いますが、NHKの「みんなのうた」でやっている「グラスホッパー物語」.歌っているのは、私が子供のころに見ていた、教育テレビの「できるかな」をやっていたノッポさんなのです.

ノッポさんが出演しているということは、ネットニュースで知りました.そこで早速NHKのサイトで放送予定をチェックして、私の自慢のハードディスクレコーダ内蔵ハイビジョン液晶テレビで、予約録画しておいたものを今日見ました.
昔に比べると、だいぶん年をとっていますが、まぎれもない正真正銘のノッポさんが、歌い、しゃべり、踊っているではありませんか.私は感激のあまり、5分の放送を4回くらいくり返し見てしまいました.

私にとっては、ノッポさんがしゃべること自体、信じられない出来事です.子供のころ「できるかな」を見ていて、徹底的にしゃべらないノッポさんのことを「ノッポさんて、口がきけない人なんだ」と思いこんでいたほど、ノッポさんの演技は完璧でした.

今思えば、「できるかな」っていうのはとても斬新な番組ですよね.ノッポさんは全くしゃべらないし、相方のゴン太くんも「ウホッ、ウホウホッ」くらいしかしゃべりません.ナレーションがあったと思いますが、基本的には言葉がないんですよね.それでいて、物作りの面白さ、不思議さなんかを、絶妙なタッチで表現していました.
今は、相当する幼児向けの工作番組では、「つくってワクワク」というのがありますが、登場するワクワクさんも、相方のポロリだったかコロリだったかも、よくしゃべるんですよね.昔のノッポさんに比べると、レベルの差を感じずにはいられません.

「グラスホッパー物語」では、ノッポさんが脚本、作詞、そして歌とおしゃべり、踊りを担当しています.ノッポさんの声は初めて聞きましたが、とてもいい声です.なんで「できるかな」では声を出さなかったのでしょうか.歌も上手です.そして、昔のような、軽やかなステップの踊りもあります.察するに、大変な高齢だと思うのですが、それを全く感じさせません.

「グラスホッパー物語」、非常に良くできています.これだけのことができるならば、もう一度、「できるかな」を再現してほしいです.子供だけではなく、私と同世代の方、子供を持つ親の世代からも支持を受けることは間違いないと思います.