先日、「散髪の時に、自分で自分の顔洗いますか?」と言うことについて書きました.結構全国的に反響をいただきました.「自分で顔を洗うなんて聞いたことが無い」という方、「自分で顔を洗わないなんて聞いたことが無い」という方.結構面白いな〜、と思っていたのですが、今日、散髪に行ってきましたので、それについてマスターに聞いてみました.
「それって、この間の神戸新聞の記事ですか?」って言われました.どうも同じ記事を読んでいたみたいです.
で、マスター曰く、確かに関西では、洗髪の後、タオルで顔を拭くのですが、その後で、お客さんに顔を洗ってもらって、その後でまた顔を拭くんだそうです.
それは学校で教わるのかと聞くと、学校では基本的なことを教わり、実際の実務は、各お店に修業に入って、そのお店のやり方、流儀を覚えるんだそうです.ですから、マスターの実家も散髪屋さんなのですが、マスターと実家のお父さんとでは、散髪のしかたは微妙に違うそうです.
ふらっとやってきたお客さんの髪を触ると、「これって自分が切ったっぽいなぁ」とか、「前回はあそこの店で切った髪だなぁ」とか、違いがわかるそうです.
さらにマスター曰く、関東と関西では、髪の切り方も違うそうです.関東では下から切り始めるのが普通のようです.関西では頭のてっぺんから切り始めるのが普通だそうです.へ〜、全然知らんかった.さらに、使うクシも違うそうです.
散髪屋さんて、いろいろな種類のクシを使い分けますよね.そのクシをじっと見たことは無かったのですが、見せてもらいました.関西で使うクシは、いわゆる普通のクシのように、歯が垂直にはえています.ところが、関東で使うクシは、角度クシというらしいのですが、歯が垂直ではなくて角度が付いて斜めにはえています.知らんかったな〜.
関東と関西の境目がどこにあるのかということついては、各お店の流儀なので、どこかに明確な境界があるわけではないでしょうということでした.顔を洗う派、洗わない派が混在する地域があるのではないか、ということのようです.
散髪屋さんて、江戸時代には髪結いという商売がすでにあったわけですから、そういう長い歴史のある商売では、昔からの流儀というのが地域に合わせていろいろ発達しているのかもしれません.
たとえば、八百屋さんでの野菜を並べる順番も関東と関西では違ったりするんじゃないかな.あとは何があるかなぁ、カップラーメンの味付けが違うのは有名ですね.エスカレータで立ち止まる人が右にいるか左にいるか、関東と関西では違いますね.あれは何ででしょうね.
ほかにも探せばいっぱいあると思うんですが、ちょっと思いつきません.
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