「Armor plate for iPod shuffle」最終処分.

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いつもはこまめにチェックしているんですけど、最近はちょっと油断していました.アメリカの「ビンテージコンピュータ」さんで「Armor plate for iPod shuffle」が最終処分販売になっています.

Vintage Computer

何だこれは、という方にちょっと説明(というか半分は自慢).実はこれ私が設計したのです.厚さ4mmもあるアルミ削り出しのiPodshuffle用のケースということになっていますが、実際はiPodをホールドすることはなく、首からぶら下げたときの重力と、ヘッドホン端子が貫通するところで位置合わせをしているだけですので、首から外してヘッドホンを抜けば、iPodをスルッと横に抜き出すことが出来ます.
そうそう、その当時に作ったホームページが以下.

Armor plate for iPod shuffle.

当時は、いつもお世話になっている、個人向けのアルミ切削加工に特化した「アルミプラス」さんの存在を知ったばかりで、私がず〜っとあこがれ続けていた、金属の削り出し部品を作ることが可能になったということで、ものすごいはしゃいだホームページになっています(自分で読んでてちょっと恥ずかしい).

これは、のちに発表されるチタン版とあわせて何百も売れるほどのヒット商品になってしまいまして、金勘定から、送り状の印字や、メールで送られてくる注文の管理に四苦八苦したのをよく覚えています.もう1年半前になるんですねぇ、懐かしいです.

この製品をたまたま見つけた「ミヤビックス」の社長さんから「商品化して販売したい」というメールをもらったときには、本当に驚きました.素人の一個人が作ったものが、商流に乗って販売されるなんて、インターネットが無かったら絶対にあり得ないことですよね.
さらに、この製品が「ミヤビックス」さんから「ビンテージコンピュータ」さんに流れて、アメリカで販売されていることを知ったときにはもっと驚きました.ビンテージさんは、Cubeの改造用パーツの貴重な入手経路であって、私にとってはなくてはならないお店であり、あくまでも私はお客さんだったはずなんですが、その私が設計したものをビンテージさんが販売しているというのはちょっと不思議な気がします.
まあ、何にしても、人生においてこういう経験はもう二度と無いだろうなと思います.

ちなみに最新作である「nanoArmorC1(チタン製のiPod nano用ケース)」は何百個売れるのか楽しみにしていたのですが、今までに全部で6個しか売れていません.
「Armor plate for iPod shuffle」が何で何百も売れたのか、「nanoArmorC1」が何で6個しか売れないのか、商売のセンスがない私には、やっぱり全然わかりません.謎です.