Parallelsがバージョンアップしました.コヒーレンスモードというのが大変話題になっています.で、やってみました.インストールをすると、別の新しいParallelsになると思っていたのですが、前から入っていたParallelsがアップグレードされてしまいました.つまりもう元には戻れないと.
コヒーレンスモードにすると、こんな表示になります.何ら違和感がないのですが、よく見ると、MacOSXのウインドウとWindowsのウインドウが共存しているように見えます.これは見た目なかなか面白いです.面白いんですよ、面白いんですが、何に使うのか考えてみると、ちょっと「?」なのであります.
コヒーレンスモードというのは、デスクトップが共用されているように見えますが、それはあくまで見た目であり、当たり前ですが、やっぱりMacOSとWindowsは別々に動いています.どういうことかというと、見た目非常によくなじんでるように見える両OSですが、たとえば、Windowsのウインドウを最小化したらどうなるかと言えば、やっぱりWindowsのタスクバーに入っていくわけですね.MacOSのDockの中に入るわけはないのです(ちょっと期待していた自分がかわいいです).
また、前の画像は見た目を良くするために、MacOSのDockとWindowsのタスクバーを「自動的に隠す」設定にしているのですが、こいつを普段通りの設定に戻すと、画面下にタスクバーとDockが並んでしまって、何ともマヌケな画面になってしまいます.これを見ると、コヒーレンスモードというのは、両OSのウインドウが共存していると言うよりは、MacOSの上に、デスクトップが透明になったWindowsがかぶさっている、というようなイメージになりますかね.当然、Windowsのデスクトップ上にあるアイコンからファイルを開いたり、アプリケーションを起動したりということはできなくなりますので、見た目は面白いんですよ、でも、使い勝手はどうなのかなぁ、と思ってしまいます.
そんなコヒーレンスモードより、両OS間でのファイルのドラッグドロップができるようになったことの方が、よっぽど実用的なんじゃないかと思います.
BootCampのパーテーションが使えるようになっているらしいのですが、これは試していないので何ともいえません.ただ、BootCampで直接起動したWindowsと、ParallelsからBootCampのパーテーションを使って起動したWindowsでは、機種構成が違ってしまいますので、別々にアクティベーションをする必要があるのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか.
今回、ビジュアル的に大きく進歩したParallelsですが、一回製品化したらそれでおしまい、というのではなく、常に新しいものを目指して進歩していく姿は大いに評価したいと思います.これからどういう方向に進むのかわかりませんが、非常に期待しています.面白そうです.
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