最近トシですかねぇ.

私はblogの内容を考えるのは、会社で仕事をするふりをしながらとか、お風呂で湯につかっているときとか、寝る前に目をつぶっているときとか、結構集中して考えるんです.で、頭の中でおおかた文章を完成させといて、パソコンに向かったときにキーボードを打つわけなんですが、最近どうもいけない.
歳をとって物忘れが激しくなったのか、脳細胞がオシッコになって流出しているのかわかりませんが、せっかく考えたネタを忘れてしまう、思い出せないのです.

今私はblogのネタを4つほど持っているのです.ですが、1つも思い出せない.困ったものです.何かの拍子にふと思い出して、「ああ、これこれ、覚えてるじゃん」で流してしまうので、パソコンの前に来たときには、また「あれ何だったっけなぁ」となってしまうわけです.
ということで、今日は考え中のネタとは全然関係なく、今飲んでいるお酒の話にしたいと思います.

最近、アメリカ村(大阪じゃないですよ、姫路のアメリカ村)で、ラガヴーリンのカスクストレングスというのを購入しました.ラガヴーリンというのはイギリスのアイラ島にある蒸留所の名前です.で、カスクストレングスというのは、ボトルのラベルには、Natural
Cask Strengthとあるのですが、ようするに、ほったらかしの樽の強さ、ということでしょうか.

シングルモルトのウイスキーというのは、樽に入れられて10数年も熟成されます.そのときに、樽を積み上げて保存するのですが、なんてったって10数年ですから、下の方に積まれた樽と、上の方に積まれた樽とでは味もアルコール度数も違ってくるのだそうです(その違いが私にわかるかは大いに疑問なんですけどね).で、樽熟成を終えたお酒をどばっと集めて、水を加えて40度くらいに調整してから、瓶詰めをして商品化されるというのが普通のウイスキー.
でも、カスクストレングスというのは、その名の通り、樽から調整なしで直接瓶詰めされるんだそうです.だから、アルコール度数も60度くらいあります.

よくラガヴーリンは「強烈に個性的」とか表現されますが、私はあんまりそれを感じたことはなかったんですね.煙くさいとかいいますけど、私は煙くさいの結構好きですから.ラガヴーリンってどちらかといえばマイルドな口当たりかなぁ、と思っていました.サントリーの山崎とかの方が、何というか、舌に引っかかるような雑味を感じます.
以前私がベーコンを作ったことがあるのですが、食べてみてあまりのおいしさにこれは大成功と思って、友人にくばってみたのですが、煙くさくて食べられないといわれたことがあります.私はそれくらい煙くさいのが好きな体質なのかもしれません.

さて、そんな私がマイルドで飲みやすいと感じたラガヴーリンですが、カスクストレングスはやっぱり強烈でした.一口飲んだ瞬間、これは液化した煙を飲んだのではないかというくらい煙くさいです.まるでたき火の風下側にいて、白煙にもまれながらウイスキーをあおっているような、そんな感じです.でも嫌な味ではないんですよね.やっぱり好きな味です.

しかし、度数が60度近くありますからねぇ、ストレートで飲むのはちょっときついです.そこで私が考えたのが、ラガヴーリンの麦茶割です.私の家には一年を通して、冷たい麦茶が冷蔵庫に入っています.ウイスキーですから水割りでもいいかなと思ったのですが、水道水は避けたいし、氷の準備も面倒だし、だいたい放っておくと氷が溶けて水っぽくなるし.で、冷蔵庫で冷えている麦茶割にしてみました.
もとをただせばどちらも麦が原料ですから、結構合いますよ.ラガヴーリンの煙臭さもあまり薄まらずに、しっかりと主張してくれます.ただ、アイラ島というくらいですから、潮風がきついらしいんですね.で、出来上がるウイスキーも潮の香りがするというのですが、私には潮の香りを感じることが出来ません.まだまだウイスキーの世界も奥が深いですねぇ.なんてったって、気が遠くなるほど昔からの技術の積み重ねで今のウイスキーが出来ているのですから.早く、ウイスキーの味を正当に味わえるようになりたいものです.