地震は怖いですねぇ.

今日も能登半島で大きな地震がありました.テレビのニュースで、ペシャンコになっている木造家屋なんかを見ると、やっぱり地震は怖いなぁ、と思います.

私は比較的地震の多い名古屋市で生まれ育ちました.東海地震が起きる起きると言われる中で成長したものですから、地震というのはとっても身近なものでした.戸棚がガタガタいって、つるしてしてある電灯がユラユラ揺れる、そんないわゆる有感地震というのはしょっちゅうありました.今日はちょっと揺れている時間が長いなぁとか、今日のはちょっときつかったかなとか、震度4だとちょっと久しぶりだねぇっていうくらいのものでした.ですから、地震は全然珍しくない、当たり前の現象ととらえていました.そんな私が、地震が無いといわれていた関西に引っ越して数年で、阪神大震災に出くわすことになります.

震源地は神戸近辺、私が住んでいるのは姫路.数十キロ離れていたから、直下型で震源が比較的浅かったから、私には直接の被害はありませんでした.地震当日、よく地震の前には寝てても目が覚めるといいますが、まさに地震直前にふと目が覚めました.私は腕時計をしたまま寝る習慣があるので、すぐ時計を見て「まだまだ起きる時間じゃないな」と思いました.そのとたんに、地鳴りとともに微震動が始まりました.「うほっ、地震か」と思ったのですが、いつもの、今まで私が経験した地震とは違いました.縦揺れです.今まで名古屋で経験した地震はみんな横揺れ.でも今回は縦揺れでした.寝ているからよけいに揺れを感じます.そうこうしている間も、揺れは徐々にひどくなります.私は枕元に本棚があって、そこに「ライダーズクラブ」という結構しっかりした雑誌をぎっしり詰めていました.これが顔に落ちてきたらたまらんと思って、体を丸めたとたんに、本当に本棚の中身が布団の上に落ちてきました.
部屋の中で物の倒れる音や、金魚鉢の割れる音、もう大変です.これ以上揺れがひどくなったら、本当に建物が倒壊して死ぬんじゃないかと思ったときに、やっと揺れがおさまりました.本当に怖かったです.地震で恐怖を感じたのは初めてでした.

私は地震の非常に多い地域で育って、地震には慣れっこ、あぁ地震なんて良く知ってる、地震なんてこんなもんさと、とっても軽く思っていました.幼い頃から地震に対する教育を受けて、避難訓練もイヤというほどやりました.もう私は地震に対しては万全と思っていたんだと思います.でも、大きな地震は本当に怖いです.

昔から、「地震、カミナリ、火事、オヤジ」といいますが、カミナリは避雷針をたてれば何とかなります.火事も最近は耐火建築が多くなってきています.オヤジは最近あまり怖くありません.でも地震だけは、本物に当たると、これほど怖いものはないと思います.どんな対策をしても、それを超えるような地震が起これば、なすすべもありません.せいぜい出来ることといえば、地震で家族が散り散りになったときに備えて、集合場所(近所の学校とかになると思いますけど)を決めて、家族に周知しておくくらいかなと思います.