ツバメって大好きです.

私の家はマンションの4階です.今日のように天気のいい日は、ちょうど目線の先をツバメがしきりに行き来します.ツバメってかっこいいですよね.晴れた日は高いところを、雨の日には地面すれすれを、ものすごいスピードで飛びます.障害物があれば、直前でヒラリとかわします.飛んでいる姿、背中側の色からして、まるでステルス戦闘機のようです.

でも、そのツバメにも自然の営みはおとずれます.ツバメは1シーズンに2回産卵するそうです.そして1回あたり5羽くらいのヒナをかえします.つまり、春に来たとき2羽のつがいだったツバメが、帰るときには12羽に増えている計算です.でも、次の年にツバメが異常繁殖しないということは、12羽のうち無事に帰ってくるのは2羽だけで、他の10羽は、途中で力尽きて飛べなくなったり、他の捕食者に捕らえられたりするということです.自然って厳しいですね.まあ、その捕食者も自然の一部であり、ツバメが捕食者に捕まらなくなってしまえば、捕食者が絶滅してしまうわけですけどね.

でも、人間の社会も厳しいです.
自分の力で飛び立とうとしても、他人から必死に足を引っ張られる人間.
身を削り血を流して働いたのに、時期がすぎたら、「もうあなたは不要です」ときっぱり言われる人間.
自分の意志で、自分の生き死にを決めることが出来ない状況にからめ取られて身動き取れない人間.
人間社会もなかなか楽はさせてくれません.

私は来世というのがあるのであれば、ツバメになりたいです.生存率は短いかもしれない.でもあの姿で颯爽と空を飛んでいれば、誰が見てもかっこいいでしょ.