電話機って壊れるんですね.まあ、機械なんで、いつかは壊れるのは当たり前なんですけどね.いま使っている電話機は、17年前に買ったものです.家電品としてはよくもった方ですね.でも私の実家にある30年以上前に買った黒電話(もちろんダイヤル式)は、いまでも使えます.やっぱり昔のモノは作りが丁寧というか、過剰に頑丈というか.
いまの電話は、コードレスの子機の付いた普通の電話です.まず子機がいかれました.電池がへばってきたのが明らかだったので、電池を買いに行ったのですが、とっくに販売終了していてモノがない.うちの電話はEPSON製なんです.EPSONの電話ってめずらしいでしょ.電話機事業に参入したものの、売れ行き不振ですぐに撤退したその直後に、たたき売りになっていたものを安く買ったのです.ですから、補用品なんかもうありません.しょうがないので、電池の形や電流容量、セルの数などから、一番近い京セラのPHS用の電池を買ってきて接続して、無事に機能復帰しました.でも、それから半年くらいで親機との通信が出来なくなってしまいました.子機を取ると、LEDなんかは光るんですが、「プー」とも「ピー」ともいわない.無反応です.まあもともと狭い家なので、子機なんか必要ないんですよね.で、親機だけで使っていました.
親機がおかしくなったのは3ヶ月くらい前.話し中に相手の声が聞こえなくなるのです.受話器のコードの根本をグリグリすると復帰するので、接触不良だなぁ、と思ってしばらく使っていたのですが、いよいよいけなくなって、受話器を分解しました.でも、ビックリしたことに、マイクとスピーカしか入ってないんですね.部品らしい部品がない.半田付けの状態も良好.電解コンデンサでも入っていれば、新品に交換してやろうと思ったのですが、これじゃ手が出ない.ということで、コネクタの接点に接点復活剤をブシュッと吹きかけて元に戻しました.それで一応、相手の声が聞こえなくなるという症状は治まりました.
ところがこの1週間くらい前、電話をかけようと思って受話器を取ったのですが、いつもはするはずの「プー」という発信音がしないのです.うちの電話にはハンズフリー機能が付いているのですが、このボタンを押すと、「プッ」といって、また無反応.いちおうプッシュボタンのバックライトは付くので、受話器を取り上げたことはわかっているみたいなんですが、そこから先がどうもいけない.いったいどうなっているのかと思って、携帯電話から自宅に電話をかけると、コール音が聞こえるのですが、電話機はまったく反応無し.うちに電話をかけてきた方々はきっと「この人のうち、最近いつも留守だなぁ」と思っていることでしょう.まあ、携帯電話があるので、緊急時の連絡方法は確保されています.実際、台風4号の来る前の日が、うちの子の幼稚園のお泊まり保育だったのですが、「台風でも決行します」という情報が連絡網で回っていたそうです.当然うちの電話は鳴らず、あとから携帯電話にメールが入っていました.
携帯電話があるおかげで、ライフラインが絶たれた、というほどのことはないんですが、やっぱりちょっと不便かな.電話機買ってこようかと思っていろいろ調べてみたんですが、電話のみの単機能のものは異常に安いんですね.¥3000くらいからある.どうせ中国製とかなんだろうなぁ.単機能でいいから、丈夫で長持ちするのがいいですね.実家の黒電話をもらってくるかなぁ.
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