私の生活圏は非常に狭い.会社とうちとの往復.その途中にあるコンビニはローソンが1つ.うちから直近のコンビニは、会社と違う方向にセブンイレブンが徒歩約2分.直近のスーパーは徒歩約5分、車で1分.これで私の生活の99%は満足できる.あとはインターネットとクレジットカードと宅急便があるので、自宅にいながら欲しいものはほとんど何でも手に入る.
例えば私は10年ほど前にある会社からもらった黒くて細いボールペンを使っていた.先日そのインクが出なくなってしまった.私がボールペンのインクを使い切ったのはたぶん初めて.でも、そのペンをとても気に入っていたので変え芯を入手できないものかと、とりあえず芯を引っこ抜いてみた.そこには「LAMY M21」と型名らしきものが書いてあった.ネットで検索するとちゃんと出てくる.ドイツ製らしいが¥300ほど.注文したら3日ほどで宅急便で届いた.今までは黒インクだったのを、今度は青色にしてみた.きょう初めて使ってみたが、やはり使いやすいし、色もきれい.
ということで、私が買い物に行くといえば、上記のコンビニかスーパーで、ビールとそのツマミを買う程度なのである.ところが最近、それらのお店に共通の変化がみられるようになった.それは、レジにカードリーダらしきものが装備されているということ.そしてそこには、携帯電話の背中に印字されている「おサイフケータイ」と同じマークが.ついに私の生活圏内にも電子マネーの時代が来たかと思い、さっそく使ってみようとしたのだが、これがなかなか、使い方がよくわからない.ケータイの機能なので、私はてっきり買い物をした代金は携帯電話の使用料として口座から落ちると思っていたのだが、そう簡単なものではないらしい.DoCoMoのサイトを見てもよくわからないし、携帯電話の取説をみてもよくわからない.携帯電話には「DCMX」というそれらしき機能が入っているのだが、指示に従って操作をしていくとどうも怪しい雰囲気で、途中でキャンセルをした.
ちょっと本気でネット検索をして、ようやくわかってきた.「おサイフケータイ」というのは携帯電話の1機能ではなくて、たくさんの種類があり、それぞれお金の決済の仕方も違うし、お店によって使えるものも違う.例えば近所のスーパーで使えるのは「iD」というものだが、これにはクレジット契約がいるらしい.私が使っているクレジットカードは「セゾン」.幸いなことにセゾンカードでもiDは使える.しかし申し込みをして、パスワードなどを郵送してもらって、それを携帯電話に入力することで、やっと「セゾンiD」が使えるようになる.これでスーパーではキャッシュレスで買い物ができる.ローソンも同じく「セゾンiD」が使える.
ところが同じ「おサイフケータイ」のマークがついているセブンイレブンでは「セゾンiD」は使えない.セブンイレブンでは「nanaco」という電子マネーを使うらしい.これも携帯電話にインストールして使うことができる.ただ、「セゾンiD」はクレジットカードと同じように使用したお金は2ヶ月後くらいに引き落とされるのに対して、「nanaco」はプリペイド方式なので、あらかじめ携帯電話にお金をチャージする必要がある.携帯電話代とは別にお金をチャージするという概念が今ひとつピンとこないのだが、チャージ自体はセブンイレブン内に設置してあるATMでできる.とりあえず1万円だけチャージして使ってみた.ちゃんと使えた.これで、私の生活圏内のお買い物は、すべて「おサイフケータイ」でできることになった.
「おサイフケータイ」は私にとってはかなり便利である.私は消費税を払うこと自体には反対はしない(もちろん使い道をきっちりしてもらう必要はある).ただ、消費税導入によって、それまでめったにお目にかかることのなかった1円玉や5円玉が財布の中で大きな位置を占めるようになるのだけは今でも許せない.めんどくさがり屋の私にとって、支払いに使えるのはせいぜいが10円玉までで、それ以下の硬貨は、財布に入ることはあっても、財布から出て行くことはなく、たまる一方である.コンビニのレジの脇には募金箱があって、そこに1円玉とか5円玉がたくさん入っているのだが、私にとってはジャラジャラッと渡された釣り銭の中から、1円玉と5円玉をより分けて募金箱に入れる動作がめんどくさい.けっきょくそれらは財布にたまり続け、辛抱たまらんくなったころに財布の整理をして、1円玉とか5円玉はすべて嫁さんの財布行きとなる.でも、「おサイフケータイ」を使えば、そういった煩雑さもなく、私の財布はいつもすっきりしていてとても気分がいい.iPhoneにもぜひ採用して欲しい機能ではあるが、無理だろうね.
さて、「きょうの菓子博情報」を神戸新聞から.
ひょうご経済研究所というところの試算では、菓子博の経済波及効果は132億円にもなるらしい.入場料を除いた、来場者1人あたりの支出額は、日帰りの人で¥7000、宿泊をすると3万円になるとしている.これからいらっしゃる方、それくらいのお金がかかることを覚悟してください.
トータルの入場者数は、菓子博の実行委員会の予測が67万人なのに対して、ひょうご経済研究所では82万人にもなると予想している.つまり、実行委員会が思ってたよりだいぶん混むということですな.
兵庫県の井戸知事は定例の記者会見で、「パビリオンの待ち時間が2時間以上のところもあり、もう少し工夫できないかという『うれしい反省』を強いられている」と笑顔で語ったらしい.パビリオンの前で2時間待っている人の気持ちがわかっているのだろうか.もう少し本気で反省して欲しい.
恐れていた交通渋滞は、それほどひどくはないようです.先日乗ったタクシーの運転手さんも、「思ったより車は流れてますよ.でも、姫路駅からお城までは、歩道があふれるくらい人が歩いてますわ」と言っていました.みなさん公共マナーを守っていて、車で姫路城まで来る方は少ないようです.
先日ご紹介しました「ばびろんの徒然」さんにもありますが、菓子博なのにお菓子がほとんど食べられないようです.「菓子博なのにお菓子が食べられない」と、苦情を寄せる方もいるようです.菓子博ではお菓子は食べられないものと思っていた方が、精神衛生的にいいかもしれません.
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