めっちゃ重い子供向けページ.

|カテゴリ:

うちでは、子供用にiMacG3/600MHzを割り当てています.FlowerPowerという柄物です.個人的にはiMacDVは、非常に完成度の高い製品で、その中でもFlowerPowerは一番かっこいいと思っています.CPUこそG3の600MHzですが、メモリは最大の640MBまで増設してありますし、インターネットにもつながっています.「くまのプーさんABC」とか、「ハローキティーのドキドキデパート」とか、そんなモンをするくらいで、子供が使うぶんには何ら不都合はないと思っていました.ところが、「お父さ〜ん、パソコンでこれができへんねん」という意見が.

上の子は「ちゃお」という女の子向けのマンガ雑誌を買っています.その「ちゃお」の公式ホームページというのがあるのですが、その中身をSafariで見たわけです.ところがまともに見れやしない.例えば、下記.

゜゚*☆ ちゃおスタイル ☆*゚ ゜四葉のクローバー栽培ゲーム

私もやってみたのですが、人差し指型のマウスカーソルが、カックンカックンあっちに飛んだりこっちに飛んだりで、使えやしない.いったいどうなってんねん、と、アクティビティモニタを起動してみると、メモリは半分ほどあいている.メモリ不足ではない.CPUの使用率を見てみると、ほぼ100%に張り付いたまま動かない.CPUパワーがいっぱいいっぱいなんですね.JavaだかFLASHだかわからないけど、ものっそいCPUパワーを使うページになっているらしい.

試しに私のMacで見てみると、さすがにカーソルはちゃんと動くし、操作も簡単にできます.でもCPUパワーは50+50%くらいです.これは普段の使用実績から考えても、かなり重めの処理になります.子供用だからといってあなどってはいけないんですねぇ.いや、子供用だからこそ、インタラクティブで凝った作りのインターフェイスを持ったページが必要なのかもしれません.扱う情報のほとんどがテキストである私なんかより、子供のほうがよっぽど高級なMacを必要としているのかもしれません.

私のMacで「ちゃお」のページが見られることを知った子供は、「あれが見たい、これも見たい」と、今まで見ることが出来なかったいろんなものを見たがります.子供用のページとあなどっていたら、けっこうすごいことになっています.自分専用のアバターが作れます.ストアでアバターに着せる服や小物なんかが買えます.そして、そのアバターをファッションショーに出して、全国ランキングを付けることが出来ます.グッズを買うポイント(お金の代わり)はどうやって手に入れるのかというと、アバターを「モデル事務所」に登録して、なにやら仕事をさせて(具体的な内容はよく理解できんかった)、その代価としてポイントをもらうらしい.そのポイントでまたグッズを買って、アバターをおしゃれにすると.そんなことを繰り返して、アバターのおしゃれを競うと.う〜ん、お父さんにはちょっと難しい.さらに、「あしあと」機能や「日記」機能もあるらしい.お友達と日記を交換したりも出来るらしい.ちょっとしたSNSになっている.子供の世界とあなどっていたら、とんでもないことになってます.

せめて「ちゃお」のページが見られるくらいのMacに買い換えてやろうかと思ったのですが、ちょっと考え直しました.うちの子はまだ小学3年生で、自分のことを守るという概念が全くない.自分のそばに悪い人がいるかもしれないなんて、これっぽっちも思っていない.そんな子がネットの世界に出て行ったら、あっという間に個人情報なんかバカ正直に公開してしまいそうです.早いうちに痛い思いをさせて、ネット社会への耐性を付けさせるのも一つの考え方かなとも思いますが、まだちょっと早すぎかな.ということで、しばらくは「お前のMacはボロだから『ちゃお』は見られへんねん」ということでごまかそうと思います.