幻魚白蝦蛍烏賊

最近は書きたいような出来事はたくさんあるんですが、なかなか書く気になれなくて、ほったらかしにしているうちに過去の話となってしまって、結局書かずじまいっていうパターンが多いのです．マウスを分解掃除したことをホームページにアップするとかいっておきながら、それもほったらかしですし...．でもまあ、今回のこれは書いておきましょうと．

WindowsのPCを買いました．「Windowsも結構イイかも」とか思って買ったわけではないのです．最近（もうだいぶん前からですかね）とかく話題となっているウルトラモバイルPCとかネットブックとかいわれているヤツです．私が買ったモノは「EeePC 901-X」です．こんなモノを買った一番の理由は、とにかく安かったからです．

Mac使いの私がWindowsPCを買うに至った要因はいくつかあります．まず、Windowsでないと使えないモノ（ソフトですね）が、最近になっていくつか出てきたから．例えば、新しく買ったカーナビのサポートソフトはWindows専用．最近のカーナビにはUSBメモリが刺せるようになっていて、それを経由して、自分の走った道の渋滞の具合とかをアップロードする代わりに、新しく登録された施設の地図情報とかをダウンロードすることが出来るようになっています．この機能を使うためにはWindowsは必須です．Parallelsとかでも出来なくはないようなんですが、細かいところで動かない機能があったりなかったりと、ちょっとストレスがたまる使い心地でした．

それから、たまにですが、私の使っているJNBの口座から振り込みをするとき、Safariでは振り込みが出来ないページがあります．こんなときにもParallelsでWindowsを立ち上げてIEからやってみると、すんなり振り込みできます．やっぱり世の中、Macじゃダメっていうこともあるんですよね．他にも、例えば、私が大好きなルネサスのH8マイコン用の統合開発環境もWindows専用だし、車のサービスコネクタからCANを使ってECUの情報を引っ張り出したり書き換えたり、なんていうソフトもWindows用だったり．まあ、何はともあれ、世の中Windowsが非常に優勢であることはまぎれもない事実っていうことですね．そういうどーでもいいような細かなことの積み重ねと、非常に安価なWindowsPCの価格を天秤にかけているうちに、価格の方が下回ってしまったと、そういうことです．

で、買ってみて、実際に使ってみて、けっこういいですよ、これ．安物とは思えない質感の高さ．液晶もそこそこきれいだし、ドット抜けなんかもないです．トラックパッドがいまいち使いにくいんですけど、日常的に使うものではないし、USBマウスも付けられるのでまあ良しとします（なんといっても安物ですし）．キーボードはいただけません．慣れの問題かもしれませんが、キーが小さいせいかピッチが狭いせいか、普通に打つことは出来ません．安物なのでしょうがないです．動作については、たいした処理をやられていませんし、やらせるつもりもないので、チョロッと使ってみただけですけど、レスポンスはかなりよく、快適に使えます．

私がこのPCを選んだ大きなポイントは、うるさくないこと．ハードディスクが入っていませんし、ファンレスです．私のWindowsPCに対するイメージは、まず「うるさい」ということ．会社のPCも、友人のPCも、義弟が使っているノートPCも、とにかくファンの音やらハードディスクの音やらがうるさいです．私は夜中にMacを使いながらiTunesで音楽を聴いています．夜間に、しかも集合住宅なので音は出来るだけ小さくしています．ですから、パソコンの出す騒音は結構迷惑です．以前Cubeを使っていたときには全く問題ありませんでした．iMacに買い換えたときに、ファンやハードディスクの音がするんだろうなぁと覚悟していたのですが、驚くほど静かです．ほとんど無音．ビデオのエンコードなんかで、ハードディスクとCPUがフル稼働しているような状態でも、ほぼ無音です．外付けの2.5インチハードディスクの方がよっぽどうるさいのです．どうやったらこんなに静かなパソコンが作れるのか、ちょっと不思議なくらいです．

ということで、音楽を聴いている最中に、いきなりファンがブォーンと回り出したり、ハードディスクがカリカリいいだすのは避けたかったのです．で、このPCを選びました．まだ数日使ってみただけですけど、大正解ですね．もともとメインとして使うつもりは全くないので、たいしてソフトも入れてませんから、フラッシュドライブでも容量不足は全くありませんし、小さくて軽いので持ち運びも楽々ですし、車の中で使っても電池切れの心配はほとんど無いですし、あと、AirMacへの接続も驚くほど簡単で、全く問題なく通信しています．Parallelsと比べて困る点といえば、Macとの間でコピペが出来ないことと、ファイルのドラッグドロップが出来ないことくらいでしょうか．小さいファイルはメールに添付して送ったり、大きめのファイルはUSBメモリを仲介してやりとりしたりしています．VNCも使えますので、iMacの画面上でWindowsを制御することも出来ました．まあ、値段を考えれば、ホントよくできていると思います．

会社のPCは仕事をする道具に過ぎないので、例えば壁紙を変えるとか、そんなレベルのカスタマイズさえやっていません．自宅でWindowsPCを使うのは初めてのことで、狭い画面をいかにして有効に使うかとか、そういった知識すらまったくない状態です．これからしばらくはいじってみることになるのですけど、使いこなせるようになるのか、ただの高価な勉強代になってしまうのか、ちょっと楽しみです（これをきっかけにして、MacからWindowsに乗り換える、なんてことにはならないと思いますけどね）．