iPad、アレッ?.

|カテゴリ:

昨日は、iPadの発表を受けてのAppleのプロモーションビデオを見て、「こいつはすごいぞ」という興奮冷めやらぬ状態でblogを書きました.もちろん発売と同時に購入する気満々ですよ.でもね、こいつを買ったとして、どういう風に使おうかなとか、どんなときに活用できるかなとか、どんなときに一番効果的に人に自慢できるかなとか考えながら眠りについたのですが、アレッ?、と思うところも出てきました.まあ、万人に対してのパーフェクトな製品なんてあり得ないので当然のことといえば当然なんですけどね.

まず、カメラ無いですよね.現状、Appleの製品で、ディスプレイが搭載されている製品で、カメラが搭載されていない製品は、ほぼ無いですよね.iPadでは搭載されていないんですよね、カメラ.iPodnanoですらカメラ搭載されています.それが必要かどうかという議論は全く別の次元の話なのですが、iPodnanoにすら搭載できるほどコスト的に問題視されることのが無いであろうカメラ機能が、iPadにはなんで搭載されないという判断に至ったのか、その経緯が知りたいですね.

私は、MacBookや、ましてやiPodnanoなんかについては、カメラ機能は不要と思っています.MacBookやiMacについては、iSightカメラを使うことで、かんたんにiChatAVでビデオチャットが出来るということを、Appleはけっこう前面に出してPRしていたと思います.この機能を使っている人の割合が何%あるかということを考えれば、カメラ搭載をやめてコストダウンをするのが真のユーザニーズに対する対応と思いますが、Appleはそれをしてきませんでした.それを今回はあえて蹴ってカメラ無しです.どういういきさつでそうなったんでしょうかね.

MacBookやiPodnanoのカメラは不要と思いますが、iPadのカメラはあれば便利だと思います.それは、日本の携帯電話のような、不必要に解像度だけをセールスポイントとしたカメラを搭載することで製品単価を引き上げるための言い訳ではなく、情報をメモする手段としてのカメラであれば、ポータブルガジェットとしてのiPadにこそ必要な機能ではないかと思います.たとえば、私は年に2回ほど姫路市営バスを利用することがあります.毎日乗っていれば何のことはないのですが、年に2回ともなると、その時刻表を覚えていることは至難の業です.しかも、1時間に2本くらいしかバスはこない.そういったときに、バス停の時刻表をカメラで写しておいて、必要なときに見るといった使い方であれば、カメラ機能はiPadに必要な機能ではないでしょうか.

また例えば、新しくSDカードを買いたいときに、姫路のヤマダ電機とミドリ電化とパソコンの館ではどこが一番安いのか、そういうことを見て回るときに、いちいちカードの容量とスピードと価格を覚えられるほど私の脳みそは若くはないのです.値札を写真でとっておけばあとで比較するときに便利ですよね.そういった、頭脳の機能低下を補助する意味で、カメラ機能というのは便利なものです.決してきれいな写真を撮ることが目的ではないのです.それはそれようのデジカメに任せますよ.情報を切り取る手段として、解像度が低くてもイイですからカメラ機能はあった方が良かったかなと思います.

それから、3G対応版で音声通話は出来ないみたいですね.しっかり調べていないので間違っていたらごめんなさい.でも、イヤホンマイクをつけたら普通の電話として使えるなんていうPRビデオは出てきていませんでした.ということは、3G対応版を入手したとしても、電話として使うことは出来ず、結局iPhoneとiPadの併用になるということでしょうか.これはちょっといただけません.私はiPhoneを無線インターネット端末としてしか使っておらず、通話は緊急時にかろうじて出来ればOKくらいにしか考えていません.そんな状態でiPad用にもう一つの3G 回線を契約するのは、料金的にもちょっと苦しいのではないかと思います.iPhoneを解約してiPadに乗り換えるという選択肢は、ぜひ残してもらいたいです.

しかし、新しく面白いことを始められる予感も感じられます.早速コメントもいただきましたが、iPad用の金属ケースというものはけっこう作りやすそうです.iPhone用のケースを私はずーっと考えていました.が、iPhoneは背面が樹脂製で、アンテナから出る電波も背面の樹脂の部分を通って出ていく設計でした.ですから背面を金属材料(メッシュ構造も含む)で覆うことは、iPhoneのバッテリー駆動時間を縮めてしまう可能性を否定できなかったのです.実際に、iPhoneをアルミホイルでくるんでアンテナが何本立つか実験してみたことがあります.背面をすべてアルミホイルでくるんでもアンテナは5本立ちました.でも、バッテリーはみるみるうちに消費していき、あっという間に電池切れになるのです.ということで、iPhone用の金属ケースは、作りたくても作れない状況だったわけです.

ですが、iPadは見た限りでは背面はすべてアルミのケースで覆われています.これから推測すれば、電波を出すのは前面の液晶とケースの間のエッジ部分に集約されていると考えられます.つまり、背面全体をゴッツイ金属ケースで覆っても、iPadの性能を落とすことはないものと予想されます(重量は別にして).これは、私にとってはヒジョーに期待を持たされる製品構成です.おそらくは製品発売と同時にバラシ記事がネットで公開されるでしょうけれど、それを見た上で、iPad用の金属ケースの製作可否を判断したいと思っています.

いや〜、ケースに関しては、久々に面白い対象製品が出てきたということで、ちょっとワクワクしていますよ.