自転車でコケました.何年ぶりだろうか.たぶん十何年ぶりだと思う.最近陽気がいいので、サーリーに乗ってスポーツジムに行ったんです.で、ヘロヘロになっての帰り道、歩道に路駐している車がいたので、いっぺん車道に出て、それから歩道に戻るとき、歩道のわずかな段差にタイヤをとられて、体と車体は歩道に行ってるのに、タイヤは車道のままっていう、絵に描いたようなマヌケな状況となり、スッパーンとこけました.
じつは私は、自他共に認める「自転車コケの上手な人」なのです.むかし一緒に走っていた人からも「コケるのうまいなぁ」と言われていました.まあよくコケていたのは高校生くらいの時、山を走り回っていたころですけど.今回、ジムでもエアロバイクを1時間ほど踏み続けたあとの帰り道でしたので、限りなく気が抜けた状態だったのですが、前輪が段差にとられてサヨナラしだした瞬間に頭の中の緊急事態スイッチが「カチッ」と入ったようで、気がついたときにはもう両手をハンドルからはなして、「よっしゃ、こいーっ!」って感じでコケに対して構えていましたから.
コケるときっていうのはどうして風景がスローモーションで見えるんでしょうかね.両手をハンドルからはなした時点からスロー動作になっていました.まず腕は肩幅で大きくのばして地面との接触を待ちます.右に倒れていますんで右肩下がりですから右手の方が下になるんですけれど、体を大きく右にひねって両手が同時に着地するようにします.着地する瞬間は大きく手のひらを開いて接地面積をかせぐとともに、地面を左にたたきます.つまり、体を右に放り出すんですね.で、その後は、右側に体を転がします.今回はスピードが遅かったので1回転でしたけれど、まあ無理をせずに、止まるまで転がり続けますね.そしてここからが町中でコケた時の大事なポイント.見ため派手にコケているのでまわりの人に「自分は大丈夫である」ということをアピールするために、それから恥ずかしいので照れ隠しに、大きな声で「イッテー!」と叫びます.あとは普通に立ち上がって、衣服の損傷具合、特にヒザが破れていないかと、自転車の損傷具合を確認して、問題なければサッサと走り去ります.恥ずかしいですから.
ちなみに今回の被害ですが、グローブが1ミリくらい破れました.もともとかなりすり減っていて破れる寸前だったのでしょうがないです.体はほぼ無傷.手の次に右膝を着地しているはずなんですが、その時点ではもう転がり動作に入っているため、ヒザをすりむくこともなく、青タンが出来ることもなかったです.はいていたジーンズのヒザも無傷.自転車は、ハンドルの右のエンドキャップに傷が入って、右ペダルに傷が入って、サドルの右側に傷が入って、それくらいでした.エンドキャップとペダルは消耗品みたいなものなのでしょうがないですね.サドルはサーリー以前から大事に使っていた皮サドルだったので、それに傷が入ったのが今回一番ショックでした.
しかしまあ、一番ショックというか恥ずかしかったのは、「歩道の段差にタイヤをとられてコケる」などという、まわりから見ていて滑稽に思えるようなコケ方をしてしまったということでしょうか.油断禁物ですな.段差に入るときには、前輪の荷重を抜くとか、タイヤの当たる角度をとるとか、普段ちゃんとやっている基本的なことを手抜き無く行うことが、事故防止には一番大切ですね.
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