現在の私のメインマシンはMacBookAir13インチです．ですが、買ったときにケチったのでSSDは128GBのものを選択しました．頻繁には使わないファイルを外部ディスクに再配置したり、いらないファイルがたまっていかないように定期的にディスク内を掃除したりと、いろいろ気を遣って来たのですが、やっぱりどうにも窮屈でたまらない感じになりました．MacBookAirでSSDの交換を考えると、普通であればOWCの240GBのものが6万円くらいですか．個人輸入をしても5万円くらい．ちょっと高いけどどうしようかなぁと思っていたら、某オークションで「東芝アップル専用SSD256GB新品」というのを見つけました．￥35000くらいです．明らかに怪しいです．Appleの正規品は流通してないはずで、それだからこそわざわざOWCが専用品を作って売っているんですからね．しかも発送元が「海外」になっています．怪しいんですけれど、値段もお買い得ですし、何事も勉強だなと思って落札しました．取引自体は正常に終了しましたし、商品も数日で送られてきました．発送元は中国の北京です．怪しいですねぇ．
送られてきたのがこちら．見ためは正常なものに見えます．印字されているシルクの内容も怪しげな雰囲気はありません．
裏面がこちら．こっちもちゃんとしています．見ために怪しげなところはありません．
MacBookAirを分解するには星形の特殊ドライバーがいるので分解が困難ということでしたが、何のことはない、携帯電話で使われているネジと同じです．こちらのドライバーセットは、私が携帯電話を分解するために10年以上前にホームセンターで買ったものですが、これで分解できます．ちなみに、オークションでは「分解用専用工具付属」とありましたが、ドライバーの番手が合っていませんでした．こちらの携帯電話用のものがぴったりでした．
MacBookAirの裏蓋を外したところです．写真では見たことがありましたが、バッテリーがデカイですねぇ．右下のほうにあるのがSSD基板です．
この部分がSSD基板ですね．これを取り外して交換します．ネジ1本での固定ですが、こちらはまた違うドライバーを使います．
256GBのSSD基板と、取り外した128GBのSSD基板です．どっちがどっちだかわかりませんよね．上が256GBで、下がもともと使っていた128GBです．
二つの基板に使われているFLASHメモリのICを比較します．右が128GBで、左が256GBです．どちらも同じ東芝で、型名は同じっぽいです．でもよく見ると生産国が違いますね．256GBは日本製のICですが、128GBは台湾製のようです．東芝の工場はどちらにもあるんでしょうね．
SSDの裏面．こちらはあからさまに違います．128GBのほうは、実装されていないICの厚さをかせぐために、スペーサーの板が張り付けてありました．
SSDの型名の部分です．上が256GBです．型名だけ見ると、256GBのほうも本物に見えます．ただ、よく見ると、ICのすみの部分に白っぽくホコリが付いています．パソコンを分解したときに冷却ファンのまわりで見られる、あの目の細かい白いホコリです．オークションでは「新品」ということだったんですけれど、どう見ても中古品ですね．よく見れば全てのICのすみにホコリが付いています．新品にこんなに上手にホコリを付けることはできませんから、中古品と見てまず間違いないでしょう．ということは、しばらくの期間は正常に使えていたということですから、ある意味では安心材料ではあります．
256GBのSSDを組み込みました．写真で見ても違いはわかりませんね．
仮組みして電源を入れてみると、MacOSXがクリーンインストールされていたようです．そのような起動のしかたをしました．まあとりあえずは用はないので、あらかじめ128GBSSDからコピーしてあった外部ディスクから起動し直して、256GBのSSDを消去して､2つのパーテーションを切ります．その後、外部ディスクの内容を１つのパーテーションにコピーして起動し直すと、ちゃんともとあった通りの姿で起動しました．動作もおかしくありません．ちゃんと使えますし、壊れているとかなんとかいうこともありません．どうやら正常に動作しているようです．
ディスクユーティリティでどれほどのことがわかるかどうかは疑問ですが、一応チェックをしてみましたが問題ありません．
OSでの認識も問題ないようです．ちゃんと普通に、あるべき姿で認識されています．
ということで、SSDを交換してからかれこれ10日ほど使っていますが、何ら問題はありません．そういう意味では、安い買い物ができたというべきでしょうか．しかしSSDには寿命っていうもんがありますので、中古品であることが確定的である以上、これまでにどんな使われ方をしてきたかというのが問題なんですが、このMacBookAir自体が発売されてからまだ間がないので、コテンパンに使われていたとしても大したアクセス回数ではないような気もします．ですが、正規の中古品であるという保証はどこにもないわけで、たとえばアクセス不良で交換した後のSSDを回収してきて、それをオークションで正規品として売っているということも考えられますから、何とも言えませんねぇ．まあ、オークションもパソコンの改造も、どちらも「自己責任」っていうことですね．いつでも128GBに戻せる体制で、しばらく使ってみます．
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