バイクを冬眠させるに際して、よくバッテリーを外しておくという作業をするようですね.バイクに付けっぱなしだと自己放電で電荷が抜けてしまうので、バッテリーだけ外して室内保管で冬を越すということのようですけれど、去年の12月にバイクを買って、1回か2回乗っただけでもう冬眠に入るときにバイク屋さんに聞いたら、「バッテリーのマイナス端子の配線を外しておくだけでいい」ということでしたので、そのようにしました.いろいろなところにいろいろなバイクのバッテリーの外し方がのっているのですが、Monster1100のものは見あたらなかったので、参考までに私が去年行った作業をのせておきます.
ちなみに、マイナス端子を外した状態で春にバッテリーをつなぎなおしたときの電圧は10.9Vでエンジンは一発でかかりましたので、そのような対処で越冬対策は十分のようです.ただ、メーターに搭載されている時計機能がリセットされてしまいますので、取説に従っての時刻再設定が必要になります.あとタンクを持ち上げたり傾けたりすることになりますので、走り回って燃料は半分くらいまでに減らしておくべきと思います.満タンで作業をすると、周囲にガソリンをぶちまけることになるかと....
まず、作業をする場所を確保します.けっこうタンクカバーとかたくさんのネジ類とかを外しますので、広めのスペースを確保しておかないと、足の踏み場が無くなるかもしれません.ちなみにエンジンは400ccではありません.ステッカーだけです.
今回使う工具は3種類.六角レンチが2つと、メガネレンチが1つでOKです.
シートを外したあとに出てくる、この位置のネジを外します.左右の1つずつだけで、真ん中の1つは外す必要はありません(外しても邪魔になりませんけれども).
燃料タンクのキャップまわりにダーッと並んでいるネジを全部外していきます.キャップのまわりからタンク前方に回り込んで、タンク下にも1本ありますので、全部外します.
左右のタンクカバーを別々に、前後にガサガサッと動かしながら横に引っ張ると、カバーが外れます.キズを付けると悲しいので、足で踏んづけるようなところではなく、ちょっと離れた安全なところに置くべきです.この状態で、燃料キャップまわりからイグニッションキーまわりまで行っている樹脂製のカバーがカパッと取れますので取っておきます.
カバー類を全部外すとこうなります.燃料タンクの真ん中のカバーは外す必要がないので、そのままでいいです(外してもいいけれど).
燃料タンクの後部に付いている、シート下の小物入れトレー(ETCが入れてある)は、特に外す必要は無いことになっていますけれど、後の作業性を考えるとネジを外してカパカパの状態にしておいたほうがいいです(ネジは左右2本あります).
シートの裏面にある、燃料タンクを固定しているネジを外します.後輪と排気管の間に顔を突っ込んでの作業になります.実質、このネジ1本でタンクの位置決めをしていますので、けっこうなトルクで締めつけられています.力を入れやすいちょっと長めの六角レンチがいいと思います.
燃料タンクからはたくさんのチューブが出ていますけれど、タンクの左側の、この部分のチューブだけ外しておけば十分と思います.
燃料タンク右側の、タンクとフレームをブッシュを介して固定しているネジを外します.
ちなみに、タンク左側の同じ位置も右側と同じ構造ですけれど、ネジが付いていません.ネジ付け忘れとかではなくて、片側だけの固定で正常のようです.
カパカパにしておいた小物入れのトレーをよけながら、タンクの後端の下に手を入れてタンクを持ち上げると同時に、タンクを後に引っ張ると外れます.後に引っ張る距離は、上の写真でタンクの左右でフレームに差し込まれている部分の長さですので、ほんの数cm程度です.あまり大げさに引っ張ると、外れなくてもいい配管が外れてオオゴトになったりしますので、慎重に引っ張って、タンクの拘束が解除された時点でタンクの置き場所を探すようにしてください.
私はこんな感じでタンクが安定したのですが、よく見ると、タンク下のECUにタンクが乗っかっている状態なので、これはあまりいいこと無いと思います.あいだに毛布でもかませるべきでしょう.
バッテリーのマイナス端子にレンチをかけてネジをゆるめます.
イグニッションキー側からカメラを突っ込んで、車体後方に向かって撮った写真です.手でつまんでいるのがバッテリーのマイナス端子です.
これでマイナス端子の取り外しは完了です.配線は適当なところにブラブラさせといて、バラしたのとは逆の順序で組み立てていきます.
今年も雪のない日を狙ってバッテリーの始末をしなければならないのですが、今回は安物のバッテリー充電器を買ったので、それをバッテリー端子に取り付けて、冬のあいだじゅう充電しっぱなしにしてみたいと思います.そうすれば、メーターの時計も狂うことが無くなりますし.
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