ドラクエ10をまだやっています.やっているというか、まだやめていません.「まだやってるのぉ?」という方も多いと思います.うちの甥っ子も買ってすぐにやめてしまったそうです.なんでみんなやめてしまうのかというと、一番の理由は、今までのドラクエに比べると、格段にレベル上げが難しくて面倒くさくて辛いのです.私もずっとそう思いながらやっていたのですが、最近になってやっと気が付きました.レベル上げが辛いなら、少しでも楽になるようにコントローラを改造すればいいじゃんか.
レベル上げをするのに必要な動作は、「左ジョイスティックで敵に向かって体当たりする」、「敵をすべて倒すまで、aボタンを連打する」、以上です.これを気が遠くなるほど繰り返します.ここで、簡単に機械化して省略できる動作はというと、「敵に向かって体当たりする」のは、画面を見ながら、つまり画像認識をしながら左ジョイスティックを操作する必要があるため、簡単に機械化するのは無理です.残りは「aボタンの連打」ですが、これは簡単にできそうです.ただ、aボタンというのは敵と戦うとき以外にも、いろいろな場面で使用するため、年がら年中連射にしておくのもどうかと思います.何らかの不都合な点があると思うのですが、具体的にパッと思いつきません.最適な連射機能にするにはどうしたもんかと考えていたのですが、黙って考えているより、とりあえず連射にしてみて、使ってみた上で不都合な点を見つけた方が早かろうということで、とりあえず連射にしてみることにしました.ということで、今回の改造はとりあえずですので、完璧は求めていません.連射にすることで起こる不都合な点を見つけることと、もしあれば、戦闘シーン以外での便利になる点があれば見つけてみたいと思います.
aボタンを連射にするための機能ブロックがこれです.
私のことをよく知っている人は、「またこいつは、こんな鼻くそみたいなモノを作って」と言うかもしれませんが、私は何でも鼻くそみたいにするのが好きなのです.連射機能の仕様については、「LボタンとRボタンを同時押しすると、aボタンの連射開始」、「bボタンを押すと、aボタンの連射停止」、「連射機能と通常のaボタンは、同時に両方有効(OR接続)とする」、以上です.本当なら、使用するすべてのボタンを同時に押したらどうなるかとか、リセット直後の動作はどちらのモードから始まるのかとか、もっとイロイロ考慮しなければならない点はあるのですが、今回は「とりあえず」ですから、まあ、こんなところとします.
コントローラの内部はこんな風になります.
どこでもよかったんですが、写真の右側グリップの中に、鼻くそ回路を転がしておくことにしました.テープで巻いて、一応の絶縁をしてあります.
さて、実際の連写モードの使い心地についてですが、本来の目的である戦闘モードについては、非常に快適になりました.敵に向かって走っていって体当たりをすれば自動的に戦闘が始まります.戦闘が終われば次の敵に向かって走っていくだけです.右手を使う必要はまったくありません.左手のジョイスティックを使うだけですので、疲れが少ないですし、画面にメニューが表示されるのを注意して見ていなくて良いので、なにより精神的にすごく楽になります.それから、戦闘後にたまに敵が落とす宝箱も、その場所にそのまま突っ立っていれば、自動的に宝箱を開いて、中身を取ってくれます.また、地面に落ちているキラキラも、そこまで走っていってそこで止まれば、自動的に取ってくれるので、非常に楽です.
ただ、予想した通り、良いことばかりでもありません.aボタンを連打しながら走っているわけですので、敵に近づくと、その敵の詳しい情報を画面に表示してくれるのですが、それが連射状態になって、何度も画面に出たり消えたりします.かなり目障りです.他のプレーヤーとすれ違うと、その人の情報を「詳しく見る」結果が画面に表示されます.見たくなくても必ず表示されます.戦闘中の人とすれ違ったりすると、勝手にその人を「おうえん」してしまいます.Yボタンでマップ表示をすると、aボタンはマップメニューの表示ですので、マップメニューの先頭にある項目を連続的に選択し続けます.あっという間に、まったく何を表示しているのかワケが分からない状態になってしまいます.システムキャラクターの前を通ると、勝手に会話が始まりますが、読み取るのが不可能なスピードで会話が流れていきます.そしてその時に、会話をするキャラクターの方に体の向きが変わってしまうので、会話が終わって走り出そうとしても、またそのキャラクターに引き寄せられて同じ会話が始まってしまいます.会話ループから抜け出せません.
街やお城の中では、基本的に連射は切っておかないと使い物になりません.ルーラで着地した地点などの人混みに入ると、周りの不特定の人の詳しい情報を連射表示してくれますし、走っていても、すれ違う人の情報で画面が埋められてしまいます.宿屋は自動的に泊まれるのは便利かと思ったのですが、これも宿屋の主人の方に体が向いてしまうので、その場から逃げる前に次の会話が始まってしまい、宿泊ループから抜け出すことができません.簡単に想像が付きますが、道具屋の前に行くと、際限なく「やくそう」を買い続けてしまいます.唯一便利だったのは、ドアが全部「自動ドア」になることくらいでしょうか.
しばらく使ってみた感じでは、こんなもんでした.レベル上げはとても楽になります.ためしに「しびれくらげ」を100匹倒してみたのですが、ずいぶん楽に感じました.ただし、常時連射というのはまったく使い物にならなくなります.任意のタイミングで連射の切り替えができる必要がありますが、今回はLRボタンとbボタンで切り替えができるため、この点についてはOKでした.ただ、走っている最中は連射は自動的に切れて欲しいです.そして、止まったときに、連射が再開すると、そういう仕様にして欲しいですね.そのためには、走っているか止まっているかを認識する必要があるのですが、厳密には画面を見て判断する必要があるため、不可能です.簡易的にするのであれば、ジョイスティックの状態を監視して、X軸もY軸も中立状態であれば停止中であると判断して、その時にだけ連射機能を有効にするような、そういう切り替えが必要だと思います.Yボタンでマップ表示中には連射は切れないとエライ事になるのですが、マップ表示が終わった時点で、それを認識して連射を再開するのは難しいですので、Yボタンでマップ表示をしたときには、連射機能はキャンセルしてしまうのが現実的だと思います.マップ表示が終わった時点で、自分で手動で連射をONにする必要がありますけれど.
あと、チャット機能とか、他にもaボタン連射のままではおかしなことになりそうな機能もたくさんありますが、各ボタンを使うことで様々なモードを使い分けている以上、すべてのモードで適切に連射機能を切り替えるのは困難だと思います.連射機能は、レベル上げを楽にするのを主たる目的とすることに限り、それ以外の場面で連射を切るべきかどうかの判断は、人間が自分の意志でするしかないと思います.
ということで、今回の連射機能追加の改造は、十分実用的ではあるけれど、走っているときの連射自動キャンセル機能があればさらに良しといったところでしょうか.今後そういったモノを作るかどうか、ちょっと考えてみたいと思います.
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