北陸はまだ梅雨明けしていないのですけれど、天気のいいことがわかっている日には、ツーリングという名のバイクの練習に出かけます.最近では、「山コース」と「海コース」を交代で行っているのですが、今回は「山コース」の日.岐阜長野方面に行くのですが、途中で白バイを見つけました.ツーリング中では初めてのことです.156号で御母衣ダムを越えて、荘川から158号で高山方面に向かうと、途中で東海北陸道の飛騨清見ICに入る交差点があるのですが、GoogleMapで飛騨清見ICを拡大してみてください.交差点から高速道路方面に入った左側に「岐阜県警察本部交通部交通機動隊飛騨分駐隊」なる物騒なものがあります.こんなところに交通機動隊があるなんて知らんかったなぁ.前からあったのか、それとも最近出来たのか.キケンだなぁ.ツーリングマップルにも「ハイアベレージの快走路」って書いてるように、車もバイクもみんなだいたい90キロくらい出ている道ですから.
飛騨清見の交差点で赤信号で止まっていたら、対向車線(高山方面からの道)を白バイが走ってきて、右折してICに入っていったんですね.そのまま高速道路の取り締まりかなと思ったのですが、目で追っていくと、曲がってすぐの建物の陰に入っていきました.その時は交通機動隊があるなんて知らなかったのですが、なんかイヤな予感がしたので、青信号になってからも、普段よりゆっくり走っていきました.そうすると、前方のカーブ、山と谷でチラチラ見え隠れするところに、不吉な青い制服が見えたんです.よく見ると二人も.「なんだ、前にも白バイがいるんじゃん」と思って、追いついちゃうと困るので自然とアクセルをゆるめて減速.そして、減速したときの習慣でミラーをチラッと見ると、なんと、後にも青い制服がいるじゃないですか.なんてこったい.
どうしたもんか.この道は、高山までしばらく信号もなく、アップダウンのある「ハイアベレージの快走路」です.制限速度表示はなかったと思うので、60キロ制限かと思うのですが、自分が制限速度表示を見落としている可能性もありますし、白バイが狩り場にしている田舎の道には、すごく広くて快適に走れるのに40キロ制限とかよくある話なので、メーター読みでピッタリ65キロでドカドカ走っていきます.そもそもこういう場合、後の白バイに対して「私は気が付いていますよ」アピールをするべきか、「私はなんにも気が付いていません」というふりをして走るべきか.都会の4車線の道路とかではないので、いっそのこと路肩に止まって白バイをやり過ごすというのも手かなと思ったり、でもそれって、絶対になんの交通法規違反にもならないっていう自信がなかったし、そもそも、後の白バイにまったく気が付かないのは「後方不注意」とか言われたりしないのかとか、イロイロ考えながら、上りも下りもカーブも直線も、気が付かないふりをして4速65キロでドカドカ走ります.
ヘルメットを動かさないように、目線だけでミラーをチラ見していたら、あれ?白バイがいなくなった.でもこれって白バイがよく使う手で、いなくなったと見せかけて、スピードを上げたところをパクッと.しばらくしてミラーを見たら、あ、やっぱりいた.そのまま、65キロの攻防は次の信号交差点まで約10キロくらい続きました.その信号で後の白バイは左に、次のT字路の信号で前の白バイは右に、私の進行方向は左だったので、これでやっと白バイから解放されましたが、まだどこかから見てるかもしれないので、次の休憩ポイントまで、ドカドカ65キロ走行でした.
ということで、白バイには捕まらずに済んだのですけれど、いつものツーリングコースが白バイのパトロールコースになっているって、イヤだなぁ.アホみたいなスピードで走らなければ捕まらないとは思うんですけれど、ふと気が付いたら後に青い制服が張り付いていたら、ドキッとしますよね.
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