3月の上旬に「MacBook Pro ビデオの問題に対するリペアエクステンションプログラム」に該当するということで、私のMacBookProをAppleに修理に出しました.その際ちょっとイロイロあったのですが、さして大した内容でもないと思って、ほったらかしにしていました.ところが、最近ある掲示板で、私と似た経験をした人がいたので、これって公開しておいたほうがイイのかなと思い、あらためて書くことにしました.簡単にいうと、上記のプログラムでAppleに無償修理に出したところ、無償修理とは関係ない別のところが壊れていることが分かり、それを直すには有償修理になると、高額な見積もりを提示された、というものです.まあ、それに加えて、私からすると、「怪しい話だな」という点もあったのですが.
そもそもコトの始まりは、私がAppleのサポートに連絡をしたことから始まります.上記リペアプログラムに該当するかどうか分からなかったので、症状を伝えて該当するかどうかの判断をしてもらいました.その時に伝えた症状は、「1つめは、MacBookProのフタを開けたときや、画面が切り替わったとき等に、1秒から2秒くらい、砂嵐のような画面表示になる事があるという症状.2つめは、画面が大きく書き換えられた後に、その前の表示画面が、うすらぼんやりと残っているという症状」これに対して、電話対応をしてくれた彼は、「それはリペアプログラムに該当します」と即答をしました.こちらが「そうですか」と言う間も与えないようなスピードで、「さっそくパソコンの引き取りを手配しますので...」と言い出すので、「ちょっと待ってください、少し考えさせてください」と言って、その場は電話を切ったのですが、その日の午後に再び連絡をして、パソコンの引き取り手配をお願いしました.
パソコンの引き取り自体は非常にスピーディーに行われて、パソコンがサービスセンターに着いたと思われる時刻に、さっそくお姉さんから電話がありました.その時、彼女はちょっとビックリすることを言ったのです.お姉さんとのやりとりは、以下のようなモノだったと記憶しています.
お姉さんの言い分としては、「サービスセンターでMacBookProのチェックをしたところ、無償修理対象であるグラフィックボードには不具合が無いことを確認した.それとは別に液晶パネルに不具合があることを確認した.そのため、この製品については、グラフィックボードの無償修理の対象とはならず、それとは別に液晶パネルの有償修理が必要になる.液晶パネルの交換には¥42,000の費用がかかる.」という内容.
これに対して私は、「そもそも、一人目の彼と電話で話をしたときに、私は無償修理を依頼したのではない.私のMacBookProの動作は無償修理の対象にはならないのかもしれないけれど、製品の製造時期は無償修理の対象に入っているので、私が認識している不具合動作について意見を聞かせて欲しい、と話したあとで、「砂嵐」と「1つ前の画面がぼけて表示される」ことを話したところ、なんの追加確認も、なんの考察もなく、ほとんど瞬間的に、それは無償修理の対象になるので、早速、製品の回収方法について説明させてくれ、ということになった.つまり、私のMacBookProに発生している不具合をグラフィックボードの不具合と判断したのは私ではなく、Appleの彼である.」と伝えると、いともあっさりと、「そういうことであれば、今回は有償修理ということになっているが、特別に無償修理扱いとさせて欲しい.」となってしまった.あまりにもあっけないので、「アレッ?」と思った.ただ、この時点では、液晶を無償で交換するということで、肝心のグラフィックボードの無償修理はしないということになっている.
それではなんのためにパソコンを送ったのか分からなくなるので、さらに加えて、「無償修理としてもらうのは非常にありがたい.しかし、まだ納得は出来ない.そもそも、何を根拠に、どういう症状を持って、液晶パネルに不具合があると判断しているのか.そして、なにをもって、グラフィックボードに不具合がないと判断しているのか.」と聞くと、「サービスセンターのチェックによると、「1つ前の画面がぼけて表示される」という動作を確認しているが、これは液晶パネルの不具合によるものだと判定している.そして、チェックプログラムなどを使って動作を検証したが、グラフィックボードには不具合が検出されていない.」とのこと.
「そういうことであれば、砂嵐の症状については、サービスセンターでは確認できていないということで良いか.」
「そのように聞いている.」
「そのような状態で製品を返されても、また私のところで砂嵐が出た場合、困ったことになる.私のところではコンスタントに砂嵐が出ていたので、なんの対処もしてもらえないのであれば、おそらくまた砂嵐が出るのは確実だと思う.」
「再度、砂嵐が出た場合には、90日の保証があるので、その間に、もう一度、無償修理の対象製品として、Appleまで送ってもらうことが出来る.」
「その話については2点の問題がある.1つめは、無償修理とはいえ、今回もそうだが、MacBookProが私の手元を1週間も離れことになる.それを、不具合が出たときにもう一度送るとなると、その時にまた1週間、MacBookProが私の手元を離れることになり、2度も3度も手元を離れるのは、ぜひとも避けたい.2つめは、私のところでは、砂嵐が出るという症状を確認しているにもかかわらず、今回、Apple側でテストをしたものの砂嵐は確認できなかったという結果になっている.この状態で製品を返却してもらったところで、仮に私のところで砂嵐が確認できたとしても、その後で、Apple側で今回と同様のチェックをするのであれば、砂嵐が確認できない可能性の方がはるかに大きい.砂嵐が出るというのは、私の個人としての見解であり、それを証明する証拠は何一つ無いけれど、一人目の電話の彼は、砂嵐が出るという私の話を聞いたとたんに、それはグラフィックボードの無償修理に該当しますと判断したので、私もMacBookProを送るという手続きをした.それを今になって、無償修理の対象には該当しません、と言われても困る.」
「そういうことであれば、なるべく無償修理を繰り返すことがないようにサービスセンターで対処するよう、連絡をとる.」
「それは、砂嵐の動作が確認できない場合でも、無償修理としてグラフィックボードを交換する場合もあるということか?」
「そういうことになるのではないか.」
「無償修理の繰り返しにならないような対応をお願いしたい.」
ということで、グラフィックボード(ロジックボードですね)の交換と、液晶パネルの交換を、無償でしてもらうことになりました.実際に交換されているかは、知るよしもありません(ロジックボードにマジックでしるしでも付けておけば良かった)が、送られてきた修理伝票には、ロジックボードと液晶ユニットを交換したことが明記されていました.で、肝心の不具合動作はというと、なおっていませんでした.ただ、OSのアップグレードを繰り返すうちに、症状が治まってきているような気がします.
さて、私が「怪しい話だな」と、ちょっと気になったのは、有償修理の価格です.私も修理に出す前に、いろんな情報を検索して見ていたのですが、私と同じMacBookProのMid 2012を修理に出した方が、修理にかかった費用をネットに上げていたのです.この方の液晶交換は¥56,900だったようです.私の液晶交換が、最近の円安で価格が上がるのなら分かりますけれど、¥42,000になるというのが理解出来ません.ところが、この方のロジックボードの交換費用が¥40,900だそうで、私はこの方よりメモリが多くて、クロックも速めなので、ちょっと高めになるのかなと思いながら数字を見ていると.......無償修理と言いながら、ロジックボードの交換にかかる費用の¥42,000を請求して、その費用は液晶の交換にかかりましたと言いながら、液晶を交換しないまま返却するという、いくらなんでもそんなあこぎなことはAppleは絶対にしないだろうと思いますけどね.
修理依頼の後で、さらに印象を悪くしたことがあります.電話のお姉さんが言うには、修理完了まで3日ほどかかるので待って欲しいということだったので、1週間待ってから電話をしました.3日で修理出来るということだったのに1週間たった現在、どんな状況なのか聞くと、部品が無いので取り寄せている、ということだった.部品はいつ届くのか聞いたら、わからないということだった.3日でなおるといったのに1週間たって部品待ちとはどういうコトか聞くと、サービスセンターに確認してみると言って電話を切った.その後すぐに電話がかかってきて、探してみたら部品があったので、すぐ修理して、発送します、だって.次の日には宅急便でMacBookProが届いたさ.まるで、仕事で付き合いのあった中国の会社みたいな対応だなと思った.電話かけなかったら、いつまで待たせる気だったんだろうか.そば屋の出前か?
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