うちはNTTのフレッツ光隼(1Gbps)を使っているのですが、最近は信じられないくらいネットが遅くなっています.昔々のテレホタイムのような有り様で、夕方以降はYahoo!ニュースの表示でも1ページ出るまでに2分くらいかかる時もあります.だましだまし使っているのですが、どうしても我慢できない時にはiPhoneをUSB接続してテザリングで使っていました.ところが最近になってこのテザリングができなくなっているのに気がつきました.Wi-FiやBluetoothでは繋がるんですけど、USBテザリングだけ出来ないのです.
「システム環境設定」の「ネットワーク」で見てみてもUSB接続の設定がありません.昔は確かにあったんですけどね.
で、これができない理由を調べてみたのですが、機能拡張がおかしくなっているらしい.「/System/Library/Extensions/AppleUSBEthernetHost.kext」というのを削除してから、iTunesを再インストールすればいいらしい.しかし、これが結構厄介なのです.
目的のファイルを見つけて削除しようとすると、エラーが出ます.
「変更または削除できません」と言われてしまって、こういうのも確か昔は強制削除できたはずなんだけど、最近何か変わったのか検索してみたところ、新しいセキュリティーで「rootless」というのが使われているんだそうです.まあ字の通り、ルート権限が無いみたいな状態で、たとえrootであってもシステム上重要なファイルの変更はできないと、そういうことになっているんだそうです.で、これに関わる新しいコマンドがあるそうで、「csrutil」というものです.
試しにターミナルで「csrutil status」と実行してみると、確かに「プロテクションかかってます」と表示されますね.
このコマンドでプロテクションを外すことができるのですが、それにはまずcmd+RでMacを再起動します.このモードは「OS X 復元」って言うようですね.この「OS X 復元」で起動したら、上のメニューから「ターミナル」を選択して起動して、さっきの「csrutil」コマンドを使うのですね.「csrutil disable」とタイプして実行をすると、「rootless」モードが解除されます.そのあとで普通に再起動をしてから「AppleUSBEthernetHost.kext」を削除します.
今度はちゃんとゴミ箱に入りました.その後、iTunesを再インストールします.
これでiPhoneのUSBテザリングが正常に使えるはずだったのですが、動かねぇ.「システム環境設定」を確認してみると、
「未接続」になってる.「iPhone USB」を見てみると、
こんな感じだった.実はここはキャプチャし忘れたので、この画像は後から想像で作りました.なので実際とはちょっと違うかもしれないけれど、「必要ない場合は無効にする」チェックを外した途端に、つながりました.なんでや.
そしてその後は、チェックを付けても外しても繋がるようになりました.なんでや.
左下にある「+」を押すと、ちゃんとリストに「iPhone USB」が出てくるようになった.
これでちゃんとiPhoneでUSBテザリングできるようになったのですが、忘れずにcmd+Rで「OS X 復元」を起動して、ターミナルで「csrutil enable」をしておきましょう.
なんか最近のMacOSは、ついていけないなぁ.昔は自分だけで色々いじっているうちになんとか解決できたんだけど、最近はGoogle先生に教えてもらわないと何もわからない.そういえば、この件を調べている途中で、もう一つ見つけたことがある.それは、新しいOSの新機能でもある「スプリットビュー」が、何回試しても使えなかったんだけど、設定を変えたら使えるようになった.
「システム環境設定」の「Mission Control」で「ディスプレイごとに個別の操作スペース」にチェックを入れると使えるというので入れてみたら、本当に使えるようになりました.OSをバージョンアップした時に説明にしたがっていくらやっても使えなくて、その時も結構調べたんだけれどわからなくて、諦めていました.
なんだか最近こんなことが多いような気がする.「スプリットビュー」と「ディスプレイごとに個別の操作スペース」になんの関係があるのか、さっぱりわからない.
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