3Dプリンターのプリントの様子が気になってじっと見てしまいます.普通に見ているだけだとノズルからどんな具合で樹脂が出ているか見えない.それを見ようとすると、眼をノズルと同じ高さに合わせて、なおかつなるべく眼を近づけて、つまり腰をかがめて首だけ直立させて、ノズルの動作を凝視する.でも、上には常にホットエンドがいるので、陰になってよく見えないんですけど、それでも見ようと頑張ってしまいます.朝起きたときに、なんでこんなに眼がかゆいんだろうかと思って考えてみると、前の日にプリントを見過ぎでしたっていうことがよくあります.
ということで、ノズルから樹脂が出てくるところを少しでも見やすくするために、照明を付けます.まあ、ホットエンドがどういう仕組みなのか分解して観察していたら、なにこれここに照明付けられるじゃんって気がついたからですけど
まず印刷します.
こんなものが出来ました.
ここに、先日の照明に使ったLEDテープの端っこを貼り付けます.テープの粘着力だけでは無理なので、自動車の外装用の超強力両面テープを使います.
ホットエンドを分解します.上面手前2本と背面下2本のネジを外せばカバーが取れます.
緑色のコネクターを抜いてから、そのコネクタを固定するための基板を外します.周囲にあるネジを3本外すだけです.
こんなふうに外れます.
カバーにはファンが2つ固定されていますけど、右側のファンとカバーの間に1mmのスペーサーがはさんであります.これを取って、その場所にさっきプリントした部品をはさんで元通りにネジ止めします.
こうなります.LEDテープの配線は、コネクタと基板の半田付け箇所を利用して、右側のファンの電源と並列に半田付けします.ファンの電源が入ったらLEDが光るようになります.
元通りに組み立てたモノを下からのぞき込むと、こんな位置関係になります.
ライトがつくと、けっこうな明るさです.
印刷の様子も、以前とは比べものにならないくらいはっきりと見えるようになりました.
実はこの照明のおかげで、眼が疲れにくくなったっていうだけではなく、今まで見ることが出来なかったものを見られるようになりました.例えば、印刷した部品の表面が荒れているときには樹脂がどういう状態になるのかとか、糸引きが出るときにはどうなっているのかとか.出来上がりがうまくいかないときに何が起きているのか観察できれば、その改善点を考えるのも楽ですけど、何が起きているのかわからないでは対策を考えるのは難しいです.そういう意味で、3Dプリンターを勉強するために非常に役に立つ効果的な改造でした.作る前には、そんなに大きな効果があるなんて思ってもいませんでした.
ヘッドホンをかけるためのフックです.こういう微妙な角度であったり、ネジ穴を壁面に対して90度に固定するのなんかは、3Dモデリングなら楽勝って感じです.
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