私はApple Watch Series 4を使っています.劣化が止まらない脳みそを補うための外部記憶としての使い方が主なのですけど、他にも電子マネーの決済用とか、自転車で走るときの記録用とか、睡眠トラッカーとか.その中でも、電子決済の時はApple Watchを端末に密着させるので、適当にやるとApple Watchをけっこうな勢いでぶつけることになります.Series 2の時は表面に保護フィルムを貼っていました.Series 4は曲面ガラスになっているので満足できるフィルムが無く、どうしたもんかと思っていたのですけど、いっそ3Dプリンターでバンパーを自作すればいいんじゃないかと思いつき、やってみることにしました.
AppleはiOSデバイスなんかのケースを作るのに必要な情報を公開してくれています.
Accessory Design Guidelines for Apple Devices - Apple Developer
この中に、Apple Watchの情報も記載されています.改めて詳細を見てみると、「これじゃあ後付けのガラスフィルムなんて作るの難しいわな」っていう、実に微妙な形状であることがわかります.その数字をそのままfusion360に打ち込みました.
曲面を指定する寸法をバカ正直に打ち込むと、こんな数の点になります.これをそのまま使って立体化したところ、たぶん計算量が莫大になりすぎるんだと思うんですけど、動作が重すぎて時々暴走したりして使い物にならなかったので、情報量を削減することにしました.
どうせ私の3Dプリンターでは0.1mmとかの精度は出せないので、多少の誤差は気にせずに、よく似た形状になるベジェ曲線に置き換えます.これで普通に扱えるようになりました.
最初にできた形状.割れたりせずにちゃんと装着できました.さすがオフィシャルの情報を流用してるだけのことはあります.
ただまあ、細かな位置はやっぱりズレてしまいますね.
いろいろ試した結果、こんな形になりました.PETGを0.2mmノズルで印刷してあります.私がいつもやっている現物合わせとは比較にならない精度でぴったりと密着しています.
青はあまりにも目立つので、黒いのも作ってみました.PLAを0.2mmノズルで印刷してあります.
このバンパーはこれで完成というわけではなくて、とりあえず使ってみて問題点を洗い出そうという状態です.特に、服の袖とすれて布が傷んだりとか、日常的な使用で簡単に外れたりとか、そういうことが起こらないか確認中です.
次は、最近作った小物です.
スライムダークがPLAで、スライムがPETGです.色付けはペイントマーカーを使っています.やってみてわかったんですけど、PETGだといろいろと隙間があるのか、溶剤が表面になじみやすいのか、ペイントマーカーで触れた瞬間に、積層面を伝って色が広がってしまいます.中にも染み込みますし、表面を伝って広がることもあります.
¥100ショップのネオジム磁石を仕込んであるので、くっつきます.
ロトの盾.左が0.2mmノズルで右が0.4mmノズルです.厚さは2mmくらいあるはずなんですけど、これもPETGなので裏までペイントマーカーが浸みてしまいました.
そしてこんなものも.
ペイントマーカーを立てておくためのスタンドです.ペイントマーカーってサインペンとかと違って中に液体が直接入っている上に、キャップのしまりがどうも緩くて、机の上に転がしているとそのうち悲惨な事故が起こりそうだったので、立てて置けるようなスタンドを作りました.
連休を使って、やっと今までたまっていたネタをほぼ全部出し切ることができました.これからは、やったことをためずにすぐ書くことができそうです.次回はちょっと大がかりな内容になる予定です.動画とかも撮らないと.
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