本当はブロンズスライムなんですけど、「メタル=金属」という意味合いにすれば間違いではないです.「bronzeFill」という青銅の粒子を80%も含んだというフィラメントを試してみました.こういう特殊フィラメントは、元々の値段が高いのでスプールで買って失敗すると取り返しが付きません.だからちょっと手がだしにくいんですけど、お試し用で5mの切り売りをしているものが在庫処分で安くなっていたので、買ってみました.
青銅が80%で樹脂が20%なら、ちょっと樹脂の混ざった青銅ってことですかね.そんなのが普通に印刷出来るのか気になったんですけど、意外にも普通でした.ただ、ちょっとノズルが詰まりやすいようなので、持っている中で一番大きな0.5mmノズルを使いました.どうせ削って仕上げるので、細いノズルを使う意味もあまりありませんし.あと、印刷速度も遅めの40mm/Secで、外壁が1.5mmで、インフィルは50%で.Curaの表示だと、いつものスライムを印刷するのに5mではちょっと足りないっぽかったので、サイズを小さめに調節しました.
印刷直後はこんなふうで、金属っていうよりちょっとジャリッとした粘土って感じです.外して持ってみるとズッシリと重たいです.さすが青銅80%.
ホームセンターで買ってきたダイヤモンドヤスリっていうので削りました.ヤスリの荒さは200番相当だそうです.ダイヤモンドっていうだけあって、気持ちいいくらいザクザク削れます.
耐水ペーパーで削りました.320番.
600番.
1500番.なんかちょっとピカってきました.
1500番で削ったら、なんか削りムラがあることがわかったので、もう一回320番と600番で削りなおしました.
これは、研磨剤の入った繊維を固めたタワシみたいなので磨いた後です.1000番相当です.
iPhoneのLEDフラッシュを使わずに写真を撮ると、こんな感じになります.
最後に使ったタワシみたいなのは、これです.繊維を固めてあるので、磨いていくと千切れてゴミが出ますけど、紙やすりみたいに表面がはがれたらもう使えないとかいうことがないので、結構使いやすいです.空研ぎなので、水が乾かないと表面の質感がわからないとかいうこともないです.表面を見て、磨き足りないところを磨いて、また次を磨いてって何回も繰り返していくと、全体が綺麗になります.
なんか写真にすると、積層痕も見えるし金属っていうより石みたいな風合いですけれど、肉眼で見ると本当に金属っぽく見えます.
他のスライムと一緒に写真を撮りました.うっすらですけど隣のスライムが映り込んでいます.
普通の金属製であれば、磨けば磨くほどピカピカになって最後は鏡面になりますけど、このフィラメントはそこまでっていうのはムリのようですね.もともとの青銅が粒子状になっているので、どうしてもつぶつぶ感が残るんでしょう.なので、砂型に金属を流し込んで固めたものを、ちょっと磨いて仕上げました、っていう感じの銅像とか金具とかを目指せば、イイ感じのものが作れるんじゃないかと思います.
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