私がAnycubic i3 Megaを買ってから何ヶ月かたちましたが、その間に数えられないほど何回もノズル交換をしました.幸いなことに、印刷中にノズルが詰まったりダメになったりという経験はありません.ノズルのサイズを変えるためのノズル交換です.
私がノズル交換の時に使っている工具はこれです.小型のモンキーレンチと、ノズルのサイズに合わせたソケットレンチ.モンキーレンチでヒートブロックを掴んで、ソケットレンチでノズルを回します.最初にノズルをねじ込むときには指でクルクル回せたほうが都合がいいので、ソケットを直接指で持って使います.最後に締め込むときだけグリップを付けます.
何度もノズル交換をしたせいだと思うんですけど、最近ノズルをねじ込むときの抵抗が大きくなって、指でねじ込むことが出来なくなってしまいました.たぶんアルミのヒートブロックのネジ山が削れて来てるんだと思います.ネジ山がバカになる前に、ヒートブロックを交換することにしました.
これが現状のホットエンド.ダメになっているのはヒートブロックだけなので、それだけ交換したいところですが、以前ホットエンドの一部だけ交換をしようとして挫折して、ホットエンド全交換になってしまったことを考えると、今回も、予備のホットエンドを用意して全交換後に、悪いところだけ外して捨てるという手順にするのが良さそうです.
これが、前回のホットエンドを全交換したときに取り外した部品ですけど、スロートと呼ばれるM6全ネジのパイプとヒートブロックが固着していて外せませんでした.全ネジなので、プライヤーとかで掴むとネジが潰れてしまいます.どうしたモノかと考えているときに突然思い出したのが、
こんなの.昔の自転車のハブ軸は全ネジだったんですけど(今でもそうなのかな)、ハブをいじるときに軸がクルクル回ってしまわないように押さえるための工具です.ただ、そんなモノがあったということは思い出したんですけど、名前も何も思い出せず、昔から大変にお世話になっている自転車屋さんに相談に行ったところ、「ハブ軸つかみ」という名前であることを教えてもらいました.でも、今はもうその工具はないとのこと.ただ、工具はなくてもやりようはいくらでもあって、「たとえばダブルナットとか」って教えてもらいました.
ということでダブルナット.これで心置きなくプライヤーで掴むことができ、固着していたヒートブロックを外すことが出来ました.ヒートブロックにはM6のタップを通して、固着した樹脂を落としておきます.
交換用としてここまで組んでおきます.中古のヒートシンクに新品のスロート、中古のヒートブロックとヒーターと温度センサー、新品のノズルです.
ホットエンドを分解していきます.いろんなモノがぶら下がってるんですけど、もっとちゃんとした分解手順とかないんだろうか.
左が今まで使っていたモノで、右が交換用に組んだモノです.
交換用に、今まで使っていたテフロンチューブを組み込みます.新しくなったのはスロートとノズルだけで、他は中古品の再利用です.
交換用部品を組み込んだんですけれど、なんかノズルがずいぶん上に行っています.隙間ゲージで測ってみたら1.1mmくらいの隙間だったので、ビルドプレートを1mm上げることにします.
今まで何度も調整をしてビルドプレートの水平は出ていると思うので、今回は4カ所の調整用のネジを同じだけ回して、水平を保ったままビルドプレートを上げます.そのための目印に、全ての調整用のノブにテープの切れ端を貼り付けました.調整用のネジはM3でピッチは0.5mmなので、ビルドプレートを1mm上げるためには、全部のネジを2回転させればOKです.
ちゃんと印刷できるようになったことを確認してから、今回外したホットエンドを分解します.アルミのヒートブロックはもう使えませんけど、ヒーターとセンサーはまだ使えるはずです.
次回の交換用に使うため、ホットエンドを組み直しました.中古のヒートシンクと、新品のスロート、新品のヒートブロックと、中古のヒーターとセンサー、新品のノズルです.こういう部品が激安で入手できるのもありがたいことです.
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