前回の最後で「でもまあ、しばらくiPhoneケースはいいかな」とか言っておきながら、またスマホケースを作っています.前回は「柔らかいTPUフィラメントで柔らかいスライムを」っていうところにこだわっていましたので、スライムの形状を分厚くして空洞にして柔らかくなるようにしていました.それで難易度が上がっていたのは明らかですし、そのこだわりをやめれば違ったモノも作れるんじゃないかと思い、こだわりポイントを変えることにしました.前々回くらいですか、TPUで柔らかいスライムをたくさん作った勢いで、実写版のスライムシャワーの動画まで作りました(さっぱり視聴回数が伸びないのだけど).あのスライムシャワーっていう攻撃方法は、ビジュアルも含めて大好きなので、今回のこだわりは「スライムシャワーのイメージ」にします.
さっそく印刷です.ここではB案とします.B案の設計は、けっこう大変でした.Fusion360で、下絵から作ったスライムのスケッチを拡大縮小する方法がわからなくてすったもんだしたんですけど、どうも出来ないみたいですね.立体化してから拡大縮小は出来るんですけど、そうすると細かいところの情報が潰れるみたいで、拡大したヤツだけ面取りが出来ないとか、ナゾの症状に悩まされたりしました.
装着するとこうなります.
裏面.単色のフィラメントで、3色を表現してみました.半透明のところは2層なんですけど、やっぱりちょっと出来上がりが汚いですね.もっと透明になるか不透明になるか、どっちかにして欲しかったです.ノズルの痕も2層では消しきれないです.濃い色のところは中が中空になっていて、もっと不透明で水色っぽくなるかと思ったんですけど、こちらも期待に反してベタ塗りと同じような色合いになってしまいました.やっぱり難しい.
次はC案.
実写版のスライムシャワーをするために、250g複数色セット売りのTPUフィラメントを買ったんですけど、使い道がなさそうな色を消費しようと思います.これどう見てもただの黄色か、もしくは山吹色あたりなんですけど、メーカーいわく金色なんだそうです.キングスライムの冠を作るのに使ったフィラメントです.
ここで一つ画期的な(と思っている)アイデアを.バンパー形状の中にサポートが入るんですけど、この中に入り込んだサポートを外すために、全身の力と1時間ほどの時間が必要で、何とかならんのかと思っていたわけです.でも、一番はがしにくい部分に、本体とサポートを隔離するテープを貼ればいいんじゃんと気がついて、その位置で印刷を一時停止してテープを貼りました.たまたま引き出しに入っていたテープで、何用のテープなのかよくわかりません.母材が紙で厚さが0.1mmくらいの薄いテープです.
その後、通常通り印刷完了.テープは、のりの面より上に樹脂が乗っている面のほうがしっかりくっついていますが、どちらも大した力を入れなくてもスルスルとはがれます.
サポート除去時間は5分もかかりませんでした.これは画期的です、自分としては.
何度も繰り返しになりますけど、いちおう正面の写真も.変な色のフィラメントですけど、ケースにしたら、なんか結構しっくりくるかも.
こちらも裏面は、スライムシャワーをイメージしたデザインです.B案と似てますけど、1つ1つのスライムのサイズも違っていて、全くの新規設計です.そして...
スライムの穴には、別で印刷してあるスライムがハマるようになっているのです.
全部ハマるとこうなります.なんというか、思ってのとちがう.全然スライムシャワーっていう感じではないですね.ビーズとかで激しくデコったスマホケースみたいになってしまいました.色合いが悪いのか、デコボコの付けすぎなのか、何がいけなかったんだろうか.自分の要求する通りのモノが出来たのに全然気に入らないって、どうしようもないです.
ケースの裏側はこんなふうになるんですけど、むしろこっち側のほうが私のイメージしたスライムシャワーっぽい気がする.やっぱりデコボコの付けすぎなんだろうか.
自分のイメージを図面にして、それがほぼそのまま印刷できたとしても、自分が気に入るものになるわけでもないということがわかりました.ひとえに自分のセンスが無いってのにつきるわけです.これはもうどうしようもないなあ.まあしばらくは、この激しくデコったスマホケースみたいなヤツを使うことにします.使ってる途中でスライムが外れたりとか、そういうことがないかも確認しないとならないし.あと、カメラレンズとLEDフラッシュの部分はAppleの規定に則ったスペースを空けているはずなんですけど、いろんな条件で写真を撮ってみて、そこら辺の影響も確認してみたいです.
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