前回の0号機の結果をふまえて、次の1号機を作っていきます.改善点だらけの0号機のようにも見えますが、いい結果だったところもちゃんとあります.秤の分銅をボルトナットで連結して、スピーカーユニットと磁石で連結して、それをエンクロージャの前からスポッと入れて、前に抜け落ちないようにナットで止める機構は大成功でした.でもそれ以外はほぼ全面変更かな.とくに、0号機は前面を下にする方向で印刷していたのを、1号機では前面を上にする方向で印刷します.中の壁の生え方とか全部見直しです.あと、250Hz以下の音が出ていないようなので、もうちょっと容量があった方がいいんだろうと思い、容量を稼ぐためにちょっと太めにしました.本当は全体的に大きくしたいところですけど、3D プリンターの高さ方向の印刷範囲がギリギリなので、余裕のある水平面方向だけ大きくしました.
ケツから印刷していきます.高さ方向は本当に余裕がないので、すぐに壁を生やします.壁は5枚ですね.
この頃はまだ、ほぼ後の端から前端まで5枚の壁が生えていて、それでエンクロージャを支えつつ前後方向の圧縮に耐える形になっています.これが最善と思っていたんだろうけど、今とはずいぶん違ってるなぁ.
印刷できました.
前から見たところ.スピーカーユニットがぴったりはまるように段差がつけてあります.
中の様子.やっぱりフィラメントが白だと、写真に撮ってもよく見えます.この真ん中の筒状のところに、重りとスピーカーユニットがスポッと入ります.奥にあるちいさな穴にボルトを通して、後からナットで止めます.筒の内側は重りとスピーカーユニットで埋まりますので、筒の外側が音響的に使うことが出来る空間です.
後ろから見たところ.印刷中はこの面で全体を支えて、Y軸方向の振動にも耐える必要があるので、だいぶん肉厚にしてビルドプレートへの密着性を高めています.
重さは370gくらいです.私の使っているTPUフィラメントは1リール800gなので、ギリギリ2つ作れるくらいです.
重りとスピーカーユニットをスポッと入れます.
後からナットで止めます.印刷方向の関係で壁は45°で水平には出来ませんので、別に作った円錐型のスペーサーを入れています.
0号機と並べたところ.これで見るとよくわかりますが、0号機はスピーカーユニットが水平方向を向いているのに対して、1号機は20°ほど上を向かせています.
こんなふうに私が使うべき場所に置いた時に、一番良い角度は何度なのか測ったら20°でした.こういった超個人的な現物合わせが出来るのが自作の良いところですね.スタンドとか角度調整機構とか、面倒なことを考えなくてすみます.
アプリで特性を測ってみました.まずは比較のために前回の0号機を.青いのが今まで使っていたTD307IIで、赤いのが0号機です.やっぱり250Hzくらいで共振して、スコーンと低音が無くなっています.
こちらは、青いのがTD307IIで、赤いのが1号機です.0号機より容量を大きくしたので、様子がどう変わるか楽しみだったのですが、250Hzあたりの共振が小さくなっているのと、それ以下の部分もちょっとだけレベルが上がっています.
ま、順当な変化ですね.ちょっと太目にして容量をかせいだ効果があったってことでしょう.まだ1本しか出来ていないので、早くもう1本作ってステレオで音楽再生したいところです.ということで、取り急ぎ2号機を作ります.
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