自作スピーカーコンテストに向けて #3号機.

3D プリンターでエンクロージャを作り始めてから、1号機と2号機がそろって、初めてステレオで音楽再生が出来ました.いろんな音楽を聴いているうちに、「妙に」というのも変なんですけど、妙に低音が出ているような気がして、その要因が何なのか探るために、柔らかいTPUでは無くて、堅いPLAを使って、2号機と同じ形のモノを印刷することにしました.ただ、TPUの柔らかさを見込んで作ってある部分は、そのままでは使い物にならないので、PLAに合わせた変更をしてから印刷開始しました.


IMG_5424.jpeg
印刷中は気がついた時に様子を見に行っていたのですが、あれ、ノズルと印刷面の間に隙間が出来ている.って、印刷止まってるやんか.


IMG_5426.jpeg
見ると、エクストルーダのところでPLAフィラメントが折れて、そのせいでフィラメント送りが出来なくなっていました.なんてこったい.ここまで印刷するのに40時間くらいかかってるのに.


IMG_5428.jpeg
早速エクストルーダの改造を行います.上のちいさな穴がフィラメントが入るところです.


IMG_5429.jpeg
途中は省略しますが、こうなりました.5mmのドリルで下穴を開けて、M6のタップを立てました.


IMG_5430.jpeg
予備の部品を使って、テフロンチューブを増設します.


IMG_5431.jpeg
これでもう、フィラメントが折れるなんていうことは起こらないでしょう.


IMG_5432.jpeg
最初から印刷し直すと絶望的に時間がかかるので、足りない部分だけ印刷することにしました.


IMG_5433.jpeg
ここから印刷開始です.


IMG_5434.jpeg
先っぽだけ出来ました.


IMG_5436.jpeg
本体の方にたっぷりとボンドを塗って、


IMG_5437.jpeg
先っぽを乗せます.


IMG_5438.jpeg
重しをかけてしばし放置.ここでも謎の秤の分銅が役立ちました.


IMG_5439.jpeg
1号機から3号機に内臓を移植して試聴します.右側は2号機です.


IMG_5440.jpg
アプリで測定してみると、左右チャンネルでそんなに大きな差は無いんですけど、音楽を聴いてみると、明らかにPLAで作った方は低音が足りないような気がします.

1号機と2号機の時も、けっこう長時間聞いているうちに低音が出るようになったようなので、3号機もいろんな曲を鳴らし続けたんですけど、やっぱり物足りないというか張りがないというか.そんなことは無いはずだと頭で考えても、音楽を聴いてみると、1号機と2号機の組み合わせの方が断然楽しい感じがします.柔らかいTPUを使ってエンクロージャを作ると音響的に何か意味が有るんではないだろうかと考え出したのはこの頃からですね.でも、根拠も証拠も手がかりも何もなくて、もちろんネットにはそんな情報はないし、ここら辺から意味不明な泥沼にはまっていくわけです.思いつくアイデアを実行していくのですが、何をやっても「1号機と2号機の方がいいじゃん」っていう結果になってしまいます.本当にゴールまでたどり着けるんだろうかっていう、辛い時期に入りました.